引退


D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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D4とD800Eの登場で、D3とD3Xはいよいよ引退の時期が来たようだ。
そう思って、カメラ店で新しいボディキャップとエアダスタを買ってきた。
一通り埃を飛ばし、壁のガラス扉の中にしまおうと思う。

そこには歴代のデジタル一眼レフカメラ、D100、D70s、D2Hs、D40、S5Proなどが置かれている。
(D2Xは今でも仕事で商品撮影に使っている)
その横にはF3、F4、F5といったフィルムカメラも収められている。

隣の棚にはFマウントのレンズが100本近くも並んでいる。
レンズはボディよりは寿命が長いが、最新のものを使うと、もう元には戻れない。
多くは単なるコレクションになってしまった。

いつか使うことも・・と考えたが、実際には旧型を使うことはまずない。
D100を買った時に、まだ撮ることもあろうかと思い、コンタックスのT2に新しいフィルムを入れたのだが、そのまま時が止まったかのように、1枚も撮ることなく10年が過ぎてしまった。



今日の時計ベルト。
ゼニスのオートスポーツデイトにモレラートのリーガブエのダークレッドをつけた。
日本の漆器のような渋い赤のベルト。

この時計に合う数少ないベルトのひとつだ。
独特のしっとりとした質感のラム革が使われている。
以前にも書いたが、このベルトのダークレッドという色は、現在日本では販売されていない。

しかしこれは貴重な存在である。
正反対のデザインであるルクルトにもゼニスにも、この色はマッチするのだ。
ある抑えを効かせながらも、カジュアルな雰囲気を醸し出してくれるベルトである。
袖口から赤い色がちらりと見えると、おっと思うが、だからといって崩しすぎることがなく、必要以上に派手な印象は与えない。
大人のファッションの領域から逸脱しないのだ。

耐汗仕様でないのが惜しいところ。
ところがこれに近い色で、汗に強いベルトを探しても、なかなかみつからない。
オーダーで作るにしても、この色の革が無いのである。
本当に貴重なベルトだと思う。

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