D4の場面


D4 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

大きな画像

今回那須にはD4とD800Eを持っていった。
用途が明確に分かれていて、実に使い分けし易い組み合わせであった。
場面に応じて、手に取るカメラははっきりと決まった。

D4は動くものの撮影に絶大な威力を発揮した。
D800Eでは不可能と思われる撮影が可能になるのだ。
D800Eを選んだら逃したかもしれないシャッターチャンスを、いくつか捉えることが出来た。

感度を自由に上げられるので、手ブレを気にしないでシャッターを切る事が出来る。
僕は高感度で撮影した画像が好きではなく、ISO100以外は滅多に使わないのだが、D4の場合は感度を上げることにほとんど抵抗を感じない。
その結果、望み通りの被写界深度を得ることが出来る。

さらに有利なのは、ファインダーが優れている点だ。
ファインダー内に浮かび上がる像を見ただけで、高品位なカメラであることが伝わってくる。
ピントリングを微妙に回しながら、被写体を追いかける時も、ピントの山を的確に捉える事が出来る。

しかもここぞという場面で、集中砲火のような連写が可能なのだ。
シャッターのレスポンスがいいので、確実に標的を捉えたという手応えがある。
非常に戦闘力の高いカメラだ。

D3の使用感を、現時点で可能な限り洗練させたカメラ・・という印象だ。
D800Eのような精密感こそ望めないが、D3に感じていた画質の不満はかなり解消されている。
筋肉質の野獣のような頼もしさを持つ一方で、どこか女性的な滑らかさを感じさせるカメラだ。
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