帰宅


D4 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

大きな画像

帰宅した。
飛行機がかなり遅れ、家に辿りついたのは夜11時近かった。

羽田の天候が良くないという機内アナウンスがあった。
強風であるが、例によって「飛行には何の支障も無いので安心して欲しい」という。

客室乗務員の女性が、妙ににこやかな人で、それがかえって気味が悪い。
笑顔が、そのまま顔に張り付いてしまったように見える。
飛行機が落ちる時も、この人はこのままの表情なのではないかと、ふと思った。

羽田上空は、確かに風が強かったようだ。
本を読んでいたが、機体がロールしているのを感じて顔を上げた。
もう着陸態勢に入っていたが、右、左とかなり大きめにバンクを振りながら飛んでいる。
その度にシューシューと、左右から交互に風を切る音が入ってくる。
風の力に対抗して、必死に舵を当てているのがわかる。

どうせ何も出来ないのだから、そのまま本に顔を戻して、後はお任せでもよかった。
しかし今回は、お手並みを拝見しようと、機体の動きをじっくりと観察してみた。
窓の外を見ると、滑走路の光はすぐにそこに迫っている。
しかし機体はロールを繰り返しながら降下していく。
機内では、緊張してシートで硬くなる乗客もいた。

着地は非常にスムースであった。
その後少し強めに逆噴射をかけて、一気に減速した。
なかなか腕のいい機長だ。
速力が弱まると、ほっとした乗客が顔を見合わせて、機内のあちこちで笑顔で話す姿が見られた。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )