大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2020年01月01日 | 写詩・写歌・写俳

<2914>  余聞、余話 「 令和二年元旦 」

      子年明く何故かねこ年なき不思議

 大和地方の元旦はまずまずの日和になり、初日の出も見られた。例年のごとく自宅近くで日の出を迎えた。ところで今年令和二年は子(ね・ねずみ)の年である。詳しくは、十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の組み合わせによる年周りによる庚子の年に当たる。  写真は青垣の山並みから昇る大和地方の初日の出。

               

  十干十二支の組み合わせは、甲子に始まり、次の年は乙丑、丙寅、丁卯というような組み合わせになって順次続づき、またもとに戻って、廻るので、10と12の最小公倍数である60にして一巡し、61回目に、最初と同じ組み合わせに戻る。これを称して、還暦という。

  暦による生まれ年は最初の年を0歳と数えるので、六十歳が還暦となる。つまり、今年生まれの0歳児は、六十年後に還暦を迎えることになる。所謂、今年は子(ね・ねずみ)の年周りで、十二支の一番に当たる。この子のねずみを思うと、十二支にその姿がないネコが意識されて来る。

  イヌと同様、私たちの最も身近にあって人との関りが密であるネコの姿が十二支の中にないのはどうしてかという疑問が湧いて来る。という次第で、子(ね・ねずみ)の年の初頭に当たって川柳まがいのネコの句を作ってみた。ネコには十二支に動物を当てた選者になぜネコが外されたのか説明を乞いたいところだろう。いずれにせよ、よい年でありたいと願う気持ちに変わりのない子(ね)のねずみ年のスタートではある。