岩牡蠣(イワガキ)
【語源】
カキの語源は岩から掻(か)き落として採集する事からと言う説、
殻をかき砕いて身を取り出すことからと言う説があります。
「牡」の字を当てるのは、牡蠣(カキ)はオスしかいないと信じ
られていたからだとか・・・・。
「蠣」には「流行病」の意味があり、あたりやすい、痛みやすい
と言う意味が込められているようです。
岩牡蠣のにぎり寿司
【旬】
一般に最も流通しているのは「マガキ」。
イワガキとは違う種類のものです。
イギリスでは、「Rの付かない月はカキを食べるな」と言う諺が
あります。つまり、may、 june、 july、 august・・・・・・
5~8月は食べるな!という事です。
日本にも「花見を過ぎたらカキを食うな」と言ういわれがある様
ですが、これはすべてマガキのこと。
イワガキの旬はまさに5~8月、夏なのです。
この事から別名「夏牡蠣」とも呼ばれます。
イワガキの酢ガキ
【うんちく】
牡蠣は欧米でも「海のミルク」と呼ばれ、人気のある食材です。
かのシーザーがイギリス遠征を企てたのも、この地のカキを手に入れ
る為だったとか・・・
カキで精力をつけ、強兵を狙ったのです。
イワガキと聞けば、すもぐりで獲られ、貴重品、そして天然物と
言う印象がありますが、実は4~5年前から養殖も始まっています。
マガキに比べまだまだ出荷量は多くないため、高価なのが玉にキズ
ですね。
マガキに比べ大ぶりで、好みになりますが味もイワガキの方が
濃厚で美味しいと言われています。
特大岩牡蠣のフライ
【ブランド・産地】
天然のイワガキ自体がブランド化してるといっても過言ではない
でしょう。
天然物の主な名産地は富山県、岩手県、秋田県、千葉県など。
いずれも、川からの良い水が流れ込む海であることが条件の様です。
水揚量は何処も極少ないです。
養殖を始めた地域は、富山県新湊、隠岐、岩手県など。
これからに期待です。
岩牡蠣の炊き込みご飯
【産地ならではの漁師料理】
イワガキの醍醐味は、大きな殻をはずし、酢ガキにして食べる事。
身もふっくら大きく食べ応えがあります。味も濃厚。
もちろん、漁師さんも大好きです。
そして、もう一つの漁師さんの大好物は炊き込みご飯です。
イワガキの旨みとエキスがご飯にしみ込み、答えられない味わい!
ちょっと贅沢な食べ方ですが、やってみる価値ありですね!
【栄養と効果・健康】
栄養分については、マガキとほぼ同じ。
動物性食品としては珍しく炭水化物が多い。牡蠣の炭水化物は
そのほとんどがエネルギーに変りやすいグリコーゲン。
疲労回復に効果があり、肝臓にも良いです。
ミネラル類では亜鉛と銅を非常に多く含んでいます。
亜鉛は新しい細胞を作るにあたり、欠かせないミネラル。
成長期の子供には是非、食べさせたい商材ですね。
その他、ナトリウム、マグネシューム、カルシュームも豊富。
ビタミン類では、脂肪の働きを助けるビタミンB2、赤血球の生成を
促進し貧血を予防するB12も多く含んでいます。
また、胎児の発育に欠かせない葉酸も多いのが特徴です。
岩ガキの刺身
いつも応援ありがとう~
プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】
牡蠣のふたを外して紹興酒と醤油をふって
白髪ネギとパクチーをのせて蒸す
七割方火が通ったら盛り付けをして
チンチンに熱した太白ごま油をジュッ!とかけてあげて完成です
書いていてヨダレが出てきたので
近いうちに作ります
(笑)
料理人になれるんやん?