ハナサキガニ(花咲蟹)
【語源】
北海道の花咲半島(根室半島)近海で多く獲れる為
ハナサキ蟹と呼ばれるようになったとか。
また、甲羅の突起が花が咲いたように見える事から。
【旬】
漁期は4~10月。しかし、春のハナサキガニは脱皮時期で
身がやせている。旬は身入りのよくなる秋。
【うんちく】
ハナサキ蟹は蟹の仲間ではありません。
蟹はハサミをいれて10本の足を持ちます。ずわいがに、毛蟹は
10本あります。しかしハナサキガニは8本しかありません。
ヤドカリの仲間なのです。(宿は持ちませんが・・・)
これは、蟹の王様 タラバ蟹も同じ。
水深30~200m位の深さに生息し、繁殖期は4~7月。この時期に
浅瀬に移動してきます。3年かかって甲長3cmほどになり、生殖可能
になるのに8年かかります。
籠網によって漁獲されるが、集団行動する為、当りハズレが多い。
沖合いに移動するものは、大型で脱皮後の回復が進んでいるため
商品価値が高い。しかし、この蟹は分散行動する為漁獲が難しい
とか・・・。
茹でた花咲蟹
【ブランド・産地】
ブランド化というよりも、花咲半島近海でほとんどが漁獲される。
産地は目の前に歯舞諸島が浮かぶ根室。ハナサキガニはこの地域で
別名「コンブガ二」とよばれる。名の通り良質の歯舞昆布を食べて
育つ、この地域の蟹は最高です。
【産地ならではの漁師料理】
茹で蟹、焼き蟹、天ぷらなど、どう料理しても美味しいが、やはり
「鉄砲汁」でしょう。作り方は簡単。生のままぶつ切りにしたハナ
サキガニを入れ、味噌汁を作るだけ。薬味は、ネギと三つ葉が
お勧め。
産地の方にコツを伺ったところ「蟹の茹で汁を使うんだよ・・・。
塩っけが強いときは薄めて・・・、最後に少量の味噌で味をととえ
出来上がり」と・・・。風味たっぷりの味噌汁。あと、ご飯だけあ
れば大満足ですね。
花咲蟹を使ったフレンチ
【栄養と効果・健康】
ビタミンB2・E、カルシューム、亜鉛、タウリンを含んでいます。
また、蟹に含まれる赤色の色素、アスタキサンチンはビタミンEの
数百倍の抗酸化作用があると言われています。
ハナサキガニの情報ドシドシお待ちしています。
花咲ガニと毛蟹
花咲ガニの甲羅酒
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