つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

歌集「遊魂華」

2007-11-11 | 短歌
 これは、ここしばらく作品をupしている伊藤先生の生前の歌集「遊魂華」です。137ページ。平成12年刊。この時御年90歳。それから暫くして亡くなられました。これまで4冊の歌集を頂きましたが、これが最後。地味な表紙となりました。達筆な先生らしく、タイトルは自筆。
 
歌心もえて開(ひら)くる一瞬を何に譬へむ花にたとへむ
九十年苦楽に夢をこきまぜてわが人生のさいはひとせり
霊魂の不滅にあらば次の世も楽しくぞあらむわが歌行脚

 第一、第二歌集の序文は中河与一氏。この本の序文は、歌人で神戸の大学教授だった岡田先生。彼は私の知り合いでもあり、伊藤先生を紹介して下さった人です。以下は、序文の一部。

 ・・・日の本の山河が輩出し続けて来た妙にして貴なる文人の裔として、願わくはなお白寿仙境に飛翔、遊戯三昧、悠々自在、無碍無心の神遊びを楽しまれんことを・・・(碍は原文は、石偏に疑)

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (コスモス)
2007-11-11 14:55:54
こんにちは。
 伊藤先生の歌三首をしみじみ読ませて頂いて、心に響くものが有りました。
 私の勝手な思いかも知れませんが、同じ歌でもそれを読む人によって、思い・感じ方が違うとも思いますが。
 人生を精一杯生きて来られたから、このような人の心に響く素晴らしい歌を詠まれたのでしょうか?
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コスモスさま (matsubara)
2007-11-11 16:46:20
伊藤先生もそのように歌を読んでいただき遠いところで喜ばれていると思います。
90を過ぎられても現役であり、何に対しても前向きでおられたので、素晴らしい歌が詠めたのだと思います。
歌は読む人によって感じ方が違うのは本当ですね。
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Unknown (ちゃこママ)
2007-11-11 16:52:21
伊藤先生の直筆の書の
「遊魂華」に魅せられました

素晴らしい歌をこんな書でサラサラと
書かれているのを想像するだけで
惜しい方が亡くなられたと思います

仕方が無い事ですが…
祖父が亡くなった時も悲しみと共に
物知りだった祖父の(知識etc…)
持ってるものが全部無くなるんだ~って思った
遠い若い日の事を思い出しました
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ちゃこママさま (matsubara)
2007-11-11 18:56:05
ご高齢といえども惜しい方でした。
達筆な文字のお手紙も懐かしいです。
茶杓入れの堅い竹にも達筆な文字で漢詩が刻まれています。

ちゃこママさんのお祖父さまもご立派な方だったのですね。私の祖父は私の生まれるずっと前に亡くなりました。思い出がある人は羨ましいです。
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ご立派な先生方のお話 (oko)
2007-11-12 21:27:15
拝読させていただいております。
歌集の文字も素晴らしいですね。
後程ユックリ拝読させていただきますが、18日の公民館祭りを
前に練習などにちょっと慌ただしくしておりまして、コメント
失礼致しております。
遺族会の旅行だけは無理して仕上げました。
明日13日~14日「武田信玄と山本勘助」の足跡を訪ねて参ります。
                                                  
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okoさま (matsubara)
2007-11-13 08:28:20
お忙しいのにコメント恐れ入ります。
次々とお出かけになられ羨ましいです。話題の武田信玄のゆかりの地のupを待っております。
12月になりましたら私も同総会で出かけます。okoさまに負けないように・・・
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