県歌人クラブの重鎮小林先生から歌集「角筈」が贈られて来ました。角筈(つのはず)は東京の地名。早大時代、その地に下宿されていました。結社が異なりますので、普段は歌人クラブ紙でしか作品は見られません。一堂に作品がまとめられますと、生きざま、人となりが分かってきます。早大生の時は文士を目指されていたこと。教育者としての歌。今の残生こそが本番の人生であり、余生とは思っておられないこと。かわいいお孫さんの歌・・・息づかいが伝わるような歌集です。
小説は書いておらねど三人に早稲田はそれぞれの道を示しき
われらみな教員なりしを教育の行政職にて寿命縮めぬ
わが過去の可も不可もみな身に積もり今のおのれを生かすべくあり
赤ちゃんはまはだかやわ肌さくら色バスタオルの中に湯気たてている
小説は書いておらねど三人に早稲田はそれぞれの道を示しき
われらみな教員なりしを教育の行政職にて寿命縮めぬ
わが過去の可も不可もみな身に積もり今のおのれを生かすべくあり
赤ちゃんはまはだかやわ肌さくら色バスタオルの中に湯気たてている