つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

春慶塗りのお箸

2009-02-21 | 岐阜県
 どちらも岐阜産のお箸で、飛騨の春慶塗りです。上は金森宗和が考案したと言われる宗和箸。春慶塗りは、漆器の中でも特徴のある透明うるし。飛騨の匠の伝統工芸です。素材を木材の王者といわれる木曽ヒノキ(曲物はサワラ)に求め、生地に透き漆(すきうるし)をかけ、琥珀色に塗り上げ、天然の木目の美しさをそのまま生かしています。春慶塗は慶長12年(約400年前)、当時の高山城主重頼の長兄、金森重近公(号宗和)の時代、木匠高橋喜左エ門、塗師成田三右エ門によって蛤形の盆が作られ宗和公に献上されたのが創まりです。
 微妙な光と影がおりなす艶、妖しいまでに美しい繊細な色調に魅せられた公は、茶道の名器“飛春慶”にあやかり春慶塗と命名したと伝えられています。
 初期のものには、膳、盆の類が多く、江戸末期から明治初期に至って重箱など角ものや茶道の水指し、水つぎなどの曲物が出現し、線と円とで立体的な美しさを満喫させてくれる作品が生まれるようになりました。(飛騨高山春慶会館HPより)

 お箸は中国から韓国を経由して日本に伝わりましたが、日本のお箸が最も使い易いです。中国製は象牙で造られ長すぎて重いし、韓国製は金属製で、冬冷たくて滑りやすいし・・・
 軽さと使い心地のよさは、日本の利休箸にはかないません。宗和箸は、その形を踏襲し、一部を残して漆が塗ってあります。下は普通の春慶塗りのお箸。
 なお、箸置きは、これも飛騨高山産の渋草焼。
コメント (8)
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