日々のことを徒然に

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いつかは

2013年07月18日 | 陶芸
           
           
 「なんでも鑑定団」は20年近く続くTVの長寿番組。「いい仕事していますねえ」というコメントが出ると見る方も緊張する。鑑定結果が「イチ ジュウ ヒャク セン・・・」というナレーションにしがって表示される。誘われままに画面を見る。埋もれている美術品が出ると画面と一緒になって驚き喜ぶ。お笑いではなくバラエティ的教養番組といえる。

 歴史がありそうでなかったり、その逆もあって演出も多様。感心するのは鑑定士の教養。下調べはされているのだろうが、口からよどみなく発せられる解説は鑑定への信頼性を高める。疑問など感じさせない鑑定手法に毎回、感心する。窯の中で起きる釉薬と炎の微妙なかかわりを見てきたかのような説明。真筆です、とはじまる漢詩の解説は読めないこともありうなずいて聞く。

 西欧アンティークと呼ばれるものは日本のそれと趣の違いを感じながら、美を求め追求した人らの姿は共通なんだ、とこれまた解説を聞きながら思う。番組では「古美術商から求めた、勧められた」という出品も多い。ときは鑑定が大幅ダウンし、古美術商の眼力のなさが笑いを誘う。出場者には気の毒だが、それがバラエティー的と言えるのだろう。

 陶芸教室の1学期が終わった。さぼったわけではないが都合悪くなったりで出席率は半分ほど。熱心さが薄らいだか、と言われないよう参加した日はまじめに粘土と向き合った。鑑定へ出すわけではないが、いつか「じいちゃんが」創った器、そんな一つもできればうれしい。

 「骨董」は希少価値や美術的価値のある古道具や古美術品をさす。ところが、古くて役立たずのことを「骨董的存在」という。こちら側の骨董と呼ばれないよう背筋を伸ばそう。無理をしないように。

 
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