
国立社会保障・人口問題研究所がまとめた「日本の将来推計人口(2023年推計)」によると、岩国市の人口は2020年12万9125人が2050年には8万3047人となり指数は64.3となる。実に30年間で3割強の減少となる。ちなみに今年1月の市の人口減221人、年間換算すれば2600人ほど、3割減の推計には実感するものがある。
30年くらい前になる。県内の小学校入学者数の減少が止まらない、そんなローカル記事を読んだ。仕事の関係で関心を持った記事だった。昨年5月の文科省調査で県内の小中高生が38年連続して減少し、調査開始(1948年)以降、最も少ないという。県の人口も先の推計では134万2千人が92万6千人、指数は69とあり学童の増加、このままでは見込めない。
市内高校生の約半数は卒業後に市を離れることを希望していると報道があり、市議会で議論されたことがある。生まれて80年余、生活の拠点を移したことはなく、移り変わる世情にいいこともあり不満もあるがそれらを頑張りや時にはやり過ごしてきた。そんな思いから18才の半数が市から離れたい気持ちが分からないでもない。古い言い方だろうが若者が夢を描ける街の力がない。
出生数過去最少、死者数過去最多、婚姻数減、離婚件数増などから、人口の自然減は83万2千人で先の国立社会保障・人口問題研究所の推計よりおよそ12年早いペースで少子化が進んでいるという。国会では少子化反転策が議論され、3兆6千億円の実効性が問われている。どう収束するか。
(今日の575) 少子化を唱えてばかり芽生えまだ
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