日々のことを徒然に

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椿は落ちる

2023年04月15日 | 自然 季節

 今年の桜の開花の北上スピードが早く、有名な青森県弘前城の桜も例年より10日も早く咲いた、これは桜開花の北上を九州からお掛けるカメラマンの話し。ちょっと話はそれるが、弘前城には日本で最も古い桜が咲く。140年になるという。次の長寿桜は名勝・錦帯橋近くの吉香公園ある約130年という桜。

 桜が咲きころを過ぎると散っていく。そこにも風情があると親しまれる。また、散り際の潔さが武士の時代から言われる。桜が散って水面に浮かび流れていくと、花筏とまた賛美されるし絵になることもまた真実。桜は咲き始めからひとひらの花びらになってもいつくしまれる花だ。

 庭の椿が昨夜の雨で30個近くも根元に散らばっている。大方は崩れてはいるが、椿の形を残している。その姿は桜のように散るではなく落ちる、落ちたという表現が似合っている。楽しませてくれていたのに、雨に打たれているだけに憐れみを感じる。

 落下、辞書には落花流水、落花狼藉、落花枝に帰らず、落花心あり、落花情あれども流水意なし、などいろいろ載っている。落花狼藉は昔からよく耳にしている。終わりの二つは人の情のありかた、持ち方を教えられ面白い。花は咲いても散っても落ちても、人の気持ちを癒す不思議な力を宿した植物のようだ。

 (今日の575)  散る花の歌詠める人うらやまし
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