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朝5時半、日の出まであと20分余りだが東の空は薄い紅色に染まっているが全天雲一つない超快晴、久しぶりの晴は「敬老の日」を祝っているようでふさわしい日よりだ。5年前の国勢調査を基に、その後の出生・死亡者数などを反映させた65歳以上の男性は1573万人、女性は2044万人で3617万人、前年比30万人の増加という。高齢化社会に拍車がかかる。
第2次ベビーブーム(1971~74)生まれが65歳以上となる2040年には高齢者の割合が35.3%まで上昇するという。少子化傾向は続くだろうから働き手はますます減少する。その年までもし生きていれば私は100歳に達する計算になる。働き手減少は経済にどう影響し、年金にはどんな跳ね返りが起きるのだろう。
双子姉妹、きんさん、ぎんさんがアイドルのころ(1992年)の100歳以上は四千人ほどでそのその存在が珍しかった。それから四半世紀、今はその20倍ほどで八万人を超え驚くことはなくなった。多くの人が百歳まで生きれることが不思議でなくなってきた。ちなみに県内の100歳以上は1365人で、人口10万人当たりの値は全国の5位という高齢県になっている。
これからの人生、雲一つない生涯は思いつかない。作家の五木寛之は「人生を登山に例えるなら、下山して初めて登山が完結したことになる。のぼりの厳しい道を振り返り、一歩一歩安全に歩を進め下って行こう」こんなことを語っている。社会に出たころ定年50歳、今は65歳以上で働く人が500万人、どこで登山は完結するのだろう。敬老の日の催しは見送られた。
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