日々のことを徒然に

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食と薬と病院

2017年05月12日 | 社会 政治
  ある座談で88歳という男性の話し。高齢者の会合に招かれた来賓、役所関係者が多いのだが、挨拶の終わりは「しっかり食べ運動し元気で長生きしてください」という内容で類似している。参加者より若い来賓は高齢者に敬意を表しているのかもしれない、しかし、高齢で長生きし続けてどうなるか考えたことがあるかと訊ねたい時もある。

 そりゃあ年金を受けているから私の親やその親の時代に比べれば贅沢しなければ暮らせる。一方、医療に介護、IT社会への対応、法事の少なくなった社会など、毎日が休日の高齢者にも悩みはある。若い人には経験できない膝が腰が肩が手足がといった高齢者ならではの身体的衰えや隣人関係の希薄化など、悩ましいことも多い。

 別の人が「自慢じゃないが」と前置きし、通院している医療機関の数、服用している薬の種類とその量を自虐的に話す。「そりゃあ自慢話じゃあなかろう」という声に「愚痴っぽいよりはよかろう」で笑いに変わった。しかし、88歳の人も面白く自慢話とした人も参加している人らの反発を買うことはなく真実で共通な悩みや心配事でもあると皆が納得した。

 腹八分、食べ物の好き嫌いせず、百薬の長もほどほどに、家族と仲良くなど昔からの健康心得を確認しあった。「こねえなことを家内に言われたら腹が立つで」そんな笑いで散会になった、と立ち話してくれた人の表情、座談の効果からか普段より笑みていた。話しの内容に全面的に賛同するわけではないが、高齢者の一人として気持ちはよくわかる。 

 
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