先日、テニスの試合を見るため1年ぶりに総合体育館横にある市のテニスコートへ足を運んだ。このスポーツ公園には何度か来ているが、これまで敷地全体を見て廻ったことはない。快晴で気持ち良い日和、そして体育館の下には、買収された我が家の畑があったこともあり見て廻る気にさせた。
いくつかの施設や車の心配なしに楽しめる散策蕗、緊急時のヘリポートにもなる広いアーチェリー場など、スポーツを楽しむゆったり感を感じる。黄泉の国からこの敷地を見ている両親に祖父母、戦後の食糧難を助けた我が家の畑の激変をどんな思いで見ているだろか。
40年以上も前かと思うが、私あてに市から所有する畑の用地買収説明会の案内が突然届いた。何かと思い出席すると、買収は決まったものとして説明は進む。買収価格も決まっていた。地域の世話役や農業委員などの判断で決まっていたことを後から知った。耕作放棄が増えていたことも背景にあったのだろう。
計画ではナイター設備の整った「野球場」だった。示された図面で我が家の畑は内野の一部に掛かっていた。買収は終わったが、市長交代などで建設は遅れに遅れ、なぜか野球場でなく体育館などが建設された。こんな昔話しを思いだしながら一周し正門付近に至った。この付近にあった我が家の段々畑を上がったり下ったりしたことを思い出していた。機会があったら続きを書きたい。
(今日の575) 鍬に釜捨てがたくして眠りおり
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