国の登録有形文化財の会場で年2回開かれる「日本の祭り写真展」は16回目になった。撮影者は職業カメラマンではないのでアマチュアの方。だが、撮影のための情報収集、ロケハン、撮り方の工夫や苦労を聞いていると、私には趣味を通り越した域だと、いつも感じている。
今回は「戸畑祇園大山笠」「鳥取しゃんしゃん傘踊り」「山鹿灯篭まつり」の3つ。勇壮な祭りの様子と華やか踊り、豪華な山車の写真からはお囃子が聞こえてくる感じがする。どの祭りの写真にも共通しているのは老若男女、写っている人がみんなはつらつとした姿で写っているし撮られている。
いづれの祭りも実際に見たことはないのだが、懐かしいものを見た、それは山鹿灯篭。現役のころ公私で利用していたスタンドのママが山鹿の出身で、店内にその灯篭が飾られていた。それには、ママの思い出が一杯こもっているという灯篭、客席からは眺めるだけで手の届かない位置に飾られていた。ママの守護神だったのかもしれない。
歴史と伝統を感じる祭り写真展を見ながら、住まいする地のしだいに寂しくなる地域の祭りの先行きを心配している。長く地域の祭りの世話している知人は「少子化と高齢化、それに地域人口の減少が解消しないと賑いは戻り辛い」と話す。そのどれもが世話人で解決できるものではない。商店街の消えたことも大きいと笑っていた。
(今日の575) 灯篭に描いた墨絵いつの日か
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