日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

旬が走る

2016年06月25日 | 地域

 この季節だけの食材にアユがある。市内を流れる錦川の流域は県内一の長さでおよそ110キロある。市内北部、千メートル級の山々の麓を源にし瀬戸内海に流れ込む。流れは清流で国の名勝・錦帯橋が架かる川として知られている。錦川のアユ漁は6月から8月末までの3カ月、釣り方は友釣り、経験はないが、アユがかかり長い釣り竿がしなやかにたわむ光景は絵になる。

 錦川本流に沿って走る第三セクターの鉄道は、その名はずばり「錦川清流線」。源流となる山麓の起点駅近くの支流で穫れたアユの味は日本一の賞を何度か得ている。清流線を走る車両は沿線の風景を描いたラッピング車両となっている。踏切で待っているとJRローカル線では味わえない趣をくれる。そんななかにアユとオオサンショウウオをあしらった1両がある。

 昔はアユを「食べてくれる?」と遠慮がちに届けてくれる人もいたが、最近それはなくなった。獲れなくなったことと歳のせいで漁がきつくなったようだ。アユは川魚、川魚は何とかと食わず嫌いな人もあるようだが気にしたことはない。塩焼きが1番美味いと思う。まだの人はぜひ挑戦し、清流の味を知ってほしい。

 サンショウウオの棲息地としては本州最西端とされているのは錦川の支流。先日もウナギ釣りの人が釣り上げ保護したと動画がアップされた。天然記念物で保護されているので、清流線錦町駅まで旅すれば観覧場所を教えてもらえる。都市を走るラッピングカーの派手さはないが、沿線を描いた洒落た車両に乗ってアユの賞味とサンショウウオ見学に来てください。
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