日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

部活の力

2016年12月01日 | 回想

 「部活」、辞書によると「部活動の略。特定の文化的・体育的分野や種目を専門的に追及する児童・生徒の自治的な教科外活動」とある。中高時代を思い返せば確かなに文体両系の部は幾つもあった。振り返ってみると体育系は軟式庭球部に1年、後はすべて文科系の所属だった。

 中学時代、面白かったのは工芸部。顧問の専攻は記憶していないが、鉄の丸棒を焼いて叩いて「火ばし」を作った。それを、何かの県大会に出展、思いもしない賞をもらった。数人でわずか1カ月ほどの部活だったが記憶に残る。名前は「調査統計部」という官庁の一部門と間違われそうな硬い名前の部活。理系の担任が顧問で校内外のテーマにつて自由に意見を出しあった、そんな記憶が残っている。当時は強固な産官学一体の時代、お仕着せを離れた感覚を学んだと感謝している。

 こんなことを思い出させたのは、市内にある県立高校3校の横一列に並んだ「吹奏楽部定期演奏会」のポスター。どれも粋を凝らした美麗なもので、わが目には高校部活の域を超えているように思えるがこれが現実なのだろう。先輩方の支援も少々ではないものがあるのだろう。前売り券、当日券などあり入場料は300円から600円だが小学生以下は無料、後に続いてくれる者への心遣いか。

 失礼な言い方だが、ブラバンは夏の全国高校野球大会予選で応援を盛り上げる、野球部が勝ち進めばブラバンも甲子園でその腕前を全国に響き渡らせる。それは全校を一つに纏め上げる力を持っているからという認識は今も消えない。その訳は高3の夏、文化部所属の身なのに甲子園大会県予選の応援団を組織したときの尊い経験が言わせる。今日から師走、何かと気の焦る季節、演奏会では日ごろの成果を発揮し聴く人の心をしっかり捉えてほしい。
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