日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

飛べない蝉 2

2024年07月15日 | 自然 季節

 先日のブログで紹介した「飛べない蝉」を葬った。車庫に転げていたクマゼミ、手に乗せると羽ばたきする。庭木に止まらせても羽ばたきをする。羽ばたきすれば地面に落下する。何度やっても腹を上に向けていて動けないでいる。この状態で死んでいる蝉はなんども見ている。

 飛べない原因は二つに折れ曲がった羽、治療してやることはできない。このまま放置すれば蟻や野鳥の餌になる。蝉は短い命と聞いているので、命の最後まで見てやろう、妻と相談し保護することにした。虫籠が無いのでプラ容器に小枝を入れ、ネット知見の砂糖水を含ませた綿花で眠らせた。

 翌日は元気になったように見えた。指を出すと移って来て腕をぐんぐん登る。始めは羽ばたきをするが移動はしなかった。これで少しは生き延びれると明るい希望を持った。同じ保護状態で昼間も夕方も寝る前も蝉の様子を何度も観察し、生きている、何度もほっとした。

 大きな容器に土を入れ、枯れ葉を敷き、小枝を小石で支えて立て、野菜と砂糖水を含ませた綿を置くなどした。飛べないので思いっきり動き歩けるスペースを作った。新しい保護場所に移すとき少し動きが鈍くなっていたが、移してしばらくは動いていた。見つめ続けてはいなかったが、それほど経たないうちに永眠した。庭木の根元に葬った。短い出会いだったが楽しかった、有難う。今も残る疑問、飛べない蝉がどうやって車庫にたどり着いたのだろうか。

 (今日の575) 7年が過ぎたらまた来い元気でな
コメント
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