来春卒業の高校生の就職状況は厳しい、と報道されている。行政は各企業へ採用増を要請されているが、状況を改善するには至っていないようだ。そんななかで採用試験は16日から始まった。
試験の頃になると彼岸花が咲き始める。今年もあちらこちらで彼岸花が咲き始めた。この時期になると車窓から重い気持ちでそれを眺めたことを思い出す。
現役のころの採用試験にまつわる苦痛な思いでを「彼岸花のころ」というタイトルで投稿した。はじめての投稿だったが、幸いなことに掲載された。その日、なにか閊えていた気持ちが少し軽くなった記憶がある。
彼岸花のころ
退職してから、彼岸花を見ると思い出す。高卒の就職試験で不採用とした訳を説明するために学校訪問をしたことを。
重い気持ちで移動する車窓に、刈り取り直前の稲田の畦に群生しているその花をよく見た。
赤色の花を外側にそり返し風に揺れている一輪ごとが、顔を紅潮させながら手を膝の上で握りしめ、懸命に答えてくれた受験生徒の顔と重なった。
巣立ちの前に、厳しい現実に遭遇させる役目を恨み、新しいチャンスが与えられるように願いながら校門をくぐった。
あの時の生徒たちが、いま次のチャンスを活かしていることを信じる。 (2006年9月)
もうそんなに月日が経ったのですね
それだけ年も確実に増えているんですねえ
しかし日々、目や耳そして脳・五感が活性
若さの秘訣でしょう
投稿掲載もたくさんですね
これからも楽しみにしています
大学生の息子の就職のことも書きたいところなんですが、もうしばらく後になりそうです。
「目や耳そして脳・五感が活性」を心ひそかに願っているのですが、寄る年波の方が強いようです。
ブログ登場が少なくなりましたが、勉学に忙しいのでしょうか。朗報のアップを待っています。