日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

喜寿の出遇い 2

2024年04月21日 | 回想

 母校はコロナ禍の中で創立150周年を迎えた。ある日、児童が風船を放つ瞬間に偶然遭遇した、後で聞くと記念行事のひとつだったという。在校のころ校歌に「栄えある歴史は八十余年」という一節があった。校歌は変わっているが、歴史の一節を今はどう織り込まれて歌われているのだろ。

 国定6期 こくご 一(いち)  「みんないいこ」というひらがなの詩で始まっており、戦後の新しい日本が目指した平和と民主主義の教育が読み取れる。また、これには曲がついていて、新入児童は歌いながら学習を開始した。明治19年の読書入門以来、カタカナを最初に習ったが、この教科書から、ひらがなを最初に習うことになった。

 これは、なつかしい展示教科書に添えられている解説(原文のまま)。展示教科書の姿を眺めると、過ぎ去った77年の歳月が如実に表れている。どこかの誰かが実際に使用し大切に残しておられた1冊のように思える。実際に出会えるとは思っていなかった。曲の記憶は薄い。

 手に取って次の頁を繰ってみたいが、ガラスケースの中の展示では叶わぬことだ。一人一人がタブレットを所持し授業をうけ、スマホをはじめとする機器を使いこなす児童らに、こうした感情を生む環境にはないだろう。簡単に保存できる装備を備えているから。

 (今日の575)  カタカナがひらに変わって喜寿となり
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