午後4時10分に黙祷。能登半島震災から一カ月。インフラの復旧が終わったところもあるが進まない地域もあるようだ。関係者のご苦労は極限の域に達しているのではと映像を見ながら感じる。まだ一部地域ではあるが、やっとボランティアの方が活動できるようになった。被災された家屋の片づけが進む映像を見ながら遠くから感謝するしかない。
まだ、多くの方が避難所で生活されている。復旧復興の見通せぬなか、皆さん方の不自由な暮らしは続くことでしょう。多くの医療関係者が全国から救援活動をされている映像、特に高齢者や治療中の被災者への応対姿を映像で見ながら、職務とはいえ被災者に寄り添った様子に安堵される被災者の笑顔にほっとする。関連死を防ぐ砦だと思う。
避難所の映像報道の中で気づいたことがある。避難所の中で生まれた協同という、人の助け合う形が生まれ大きくなっていることに、震災後の明るい兆しを感じた。中でも小中高の児童生徒さんの活躍に、高齢の方が喜ばれる映像には思わずウルっとくる。霞が関でわが道だけの赤絨毯の住人らは、こうした真摯な人の心を学んでほしい。
震災の中で原発の外部へ影響する事故が起きなかったのは不幸中の幸いだった。原発運転条件の一つに事故発生時の避難計画がある。今回の震災による道路の大損傷で救援活動に支障をきたした。地震と原発事故が同時発生の時に避難できる道路は確保できるのだろうか。それが可能になるまで原発運転は見送るべきだ。類似の原発見学の経験から強く思う。
(今日の575) 揺れを越え再起の人ら支えよう