納税は国民の義務のひとつ。この義務を果たさなければ罰せられる。義務を果たして収めた税金がどう使われるか、納めた者は常に高い関心を持って注視しなければ困った事態を引き起こすとは、なんとも情けないことになっている日本政治である。予算の数倍の税金を使い花見に親しい人を招待する、稚拙な例かもしれないが税金の私物化を表す分かりやすい事例が起きている。
と、愚痴っても義務は免れないので果たすしかない。そのための第一歩が確定申告を済ませること。毎日サンデーの年金生活で収入は公的年金のみで大口をたたくほどの内容はない。しかし、楽しみは還付金がいくらあるかだ。そう、年金額に見合わない高額な後期高齢者医療保険料や介護保険料などの社会保険控除が還付を生み出す。
確定申告の提出は2月17日からだが、先日、所管税務署へ提出した。すると還付金も早めに振り込まれるが、窓口が混雑していないのがいい。提出に出向いた日、窓口で同期に出会った。彼いわく「申告書作りはボケ防止にもなる」のひと言に周囲の人も笑う。国税庁のHPを使えば、数値を誤入力しなければ完璧な申告書に仕上がる。
HPを使用する前に、毎年のことだが頭の体操を兼ねて還付金試算を電卓でやっている。これをしておくとHPへの入力は短時間で済むという効果がある。また、小さな税制の変更なども知ることができる。国民に納税の義務を負わせるなら、これを法に沿って執行する者にも公平公正は運用について納税者以上の重い義務を課せなければ、昨今の政治を眺めて思う。