日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

脱プラへの時代へ

2020年01月08日 | 社会 政治

 コンビニで買った昼食用のむすびや総菜などを食べる。数人の仲間も似たような内容の昼食をとる。たまにこうした昼食をとるが、気分が変わっていい。パリパリの海苔を食べれるように包装が工夫されたむすび、手を汚すことなく口に入るし美味い。食べながらふと思い出した。先日、ある会合でゴミ回収について話が出た。その時、関連して廃プラが話題になった。昼食の包装は総てプラスチック(プラ)のフィルムだ。

 ドイツのチーグラー博士が作り出したポリエチレン(PE)、日本で最初に生産されたのはここ岩国で昭和30年代の前半、フラフーブームのころと言えば年配者はご記憶あろう。広い分野でスチールやガラスの製品がPEへと置き換わった。その後、各種合成プラの新製品が開発され、プラの用途が広がった。例えば、それまでガラス瓶で配達・販売された飲料品では、瓶の回収が必要だった。PE製なると回収経費は不要になり、ワンウエイボトルとして重宝された。

 このように便利な製品であったが、プラ製品使用後の始末が適切でなく今では「環境破壊」の大きな因子として地球規模の問題になっている。かって、PEの製造プラントで勤務した同期が「何か肩身の狭い思いを感じる時がある」とはがきで寄こした。私もワンウエイボトルの原料となるPE製造プラントで勤務した。このPEは当時では世界最先端の技術だった。

 脱ペットボトル化は進んでおり、その代替は缶にシフトしているという。プラ削減には効果があり、野生の動物や魚貝への悪影響は少なくなるだろう。缶に代わってもプラと同じように不法投棄が続けばプラとは別の問題が発生する。この対策もしっかり定める必要がある。回収されたプラはペットボトルの原料やフリース素材、発電用燃料などに有効活用されていることはあまり知られていない。
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