日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

寄り添いて

2017年07月10日 | 地域

 レンコン(蓮根)、ハス(蓮)など思い思いの呼び方がされる。岩国は蓮根の産地としてその名が通る一つ。ほくほくとして糸を引く粘っこい品質で味は申し分なく、他の産地に比べて穴も一つ多くお見通しの良いご当地品、しかし、農家の高齢化や後継者など、難しい問題があると報道される。1700年の終わりころ、村本三五郎が始めた蓮根作り、続いて欲しい。

 今、ハスの大きな葉の間からハスの花が顔をのぞかせる。白色が多く咲いているが桃色もちらほら色合いを添えている。ひと月もするとこれらの花はお盆用品として出荷される。お釈迦様の台座はハス、ゆえに尊い花なのだろう。掘り方は地域独特の方法らしいが、学童らが泥まみれになりながら実習体験する姿は微笑ましい。

 花の咲き始め。これから開こうと思いながらもちょっと恥ずかしいのか首を傾けた一輪。傍の葉も大きく広がる寸前を戸惑うようなしぐさで丸まっている。そんな花と葉がどちらからともなく寄り添い、初めての世界に出発する前の緊張を和らげようとしている。レンズを通してそんな感じがした。

 よく通る道沿いの余り広くはないハス田は年々その数が減り、宅地ならいい方で雑草雑木が茂る荒れ地となっていく。始めに書いた周囲の環境の変化を何とかしないと名産品が消えないかと心配する。交付金だけを頼りにする策でなく、歴史ある地場品を育成強化してこそ足腰の強い街になる。国だけに寄り添わず、住民にも寄り添う策を願いたい。
コメント
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