明日は「遠足だから、運動会だから、友達の家に遊びに行く日だから」などと絶対晴れてほしい気持ちをかなえてと作ったのは「てるてる坊主」。こうした、天気を晴れにするおまじないの歴史はいつからだろう。最近は「てるてる坊主の効果はあるのか」と科学的証明を求める子どもがいて困ったとは保母さんの話し。
我家には数個のてるてる坊主が部屋飾りになっている。孫が園児のころ帰省して作ったものでティッシュペーパーと輪ゴムを使った簡単なものだが、孫にすれば一生懸命だっただろう。晴れるを願ったわけは記憶していないが、てるてる坊主の年齢はかれこれ十数歳になる。白い紙色はあまり色変わりしていない。雨よ遠のけと手に持つとクルクルと動く、何年ぶりだろう。
今日は七夕、天の川の両岸にある牽牛星と織姫星画1年に1度相会するという日。二つ星を地球上から見られるようてるてる坊主を作って待っている人があるかもしれない。しかし、九州の大雨による被害をこうむられた方々は、被害状況の把握が進む中で空を見上げるなど余裕はない。明日も雲行きは怪しい予報、空を見上げられる日の早く来ることを願っている。
童謡「てるてる坊主」、あした晴れたら1番では「金の鈴あげる」、2番では「あまいお酒をたんとあげる」と歌いながら3番で晴れなかったら「そなたの首をチョンと切る」と衝撃的である。童謡にしてはいささか怖すぎる気もするが、隠された本当の教えがあるのかもしれない。てるてる坊主の効き目があったのか午後から日差しが注ぐ。蒸し暑いなど贅沢を言ってはおれない。