日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

味は積み重ね

2013年07月03日 | 生活・ニュース
           

 決まった外食と言えるかどうか、陶芸教室の昼食は施設の食堂で680円のランチ。ご飯とみそ汁はお代わりできるが、そうする人はいない。菜は3種類と香の物。高齢者とはいえ創作に打ち込み中の食事は楽しみ。「今日はいい」ときも「これか」と思う日といろいろあるが、会話中心の昼食で「味な感想」はあまりない。 

 その人の職業は新聞社の編集デスク。担当する紙面は固定でなく日替わりのようだ。夜勤で朝刊社会面、今日は夕刊の社会面や硬派面、ある日は解説面などと担当した紙面をブログに載せている。が、それ以上の仕事についての書き込みはない。紙面繰りの面白さ辛さ、締切間際に飛び込む大きな記事との差し替えなど、ドラマになる内容をいつかお目にかかりたいと期待している。

 仕事のドラマは載らないが、勤務を終えた後の一杯や腹ごしらえのブログを楽しんでいる。それは昼あり夕あり夜あり深夜あり、いづれも写真を複数枚載せて読み手にその味を味あわさせる。仕事がら書くのが上手いのは当たり前といえばそれまでだが、その食評には味が出ている。自らも、これという食材を選んで買い、そして自ら料理を楽しむ人らしく厳しい食評を、時にはつばを飲み込みながら読んでいる。もし自分にそれができたら、このブログも少しはいい味になるのではと思いながら。

 記者はこまめに店の情報を集め、そして自らの意志でその店を訪れる。これを実践躬行(じっせんきゅうこう)と言うそうだが、美味い物への嗅覚がずば抜けているのだろう。紹介される店は三ツ星でもなく超豪華、超有名、そんな店ではない。街中の普通の通りに看板を出している普通のお店のようだ。そこのひと品ひと品に口中の全神経が注がれている。

 その日、目の前のことを書いているようでは「味」など出ないし出せない。勿論、人まねでは唾を飲み込ませるような「いい味」はでない。何事にも実践躬行、いい表現にはチャレンジが欠かせない。1年9カ月めの検診異常なし。いい味探し始めよう。 
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