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虫食い

2013年07月16日 | 生活・ニュース
           

 痛いから訪ねているのに「痛みが取れたら来なさい」という歯科医の言葉に違和感を感じ、痛みが取れたこともあり放っておいた。それから何年か過ぎた。そのつけは予想通り何倍かになってぶり返した。放っておけなくて、今度は初めての歯科医院の扉を開けた。その歯科医はいい、という噂は聞いていた。

 レントゲンを撮り口中を診察し「ちょっと時間はかかるかもしれないが治ります」という診断を受け通い始めた。痛みの元は虫歯の放置が原因、痛いとその症状を言ったときに診察もしなかった歯科医にいまさら愚痴を言っても始まらず、今は予約しながら通院している。最初の診断のとき、何カ所か悪いところを指摘、必要になったら治療しましょうとなっている。

 虫歯の虫とはどんな虫なのか、こういう時に検索できるPCは便利な道具。「澱粉や糖を含む食べ物のかすが歯について歯垢になると、そこに細菌が棲みつく。歯垢を顕微鏡で見ると、細菌がうようよ動き回っている」のが見えるそうだ。

 「この細菌が活動すると乳酸を出す。これが歯の表面のエナメル質を溶かしできた穴は細菌の絶好の棲み家になる。さらに細菌は浸透し、その下の象牙質をも溶かし始める。さらに進めばどんどん溶かし、歯茎しか残らない」とある。虫歯の虫の正体は細菌だということを恥ずかしながら、そして遅まきながら知った。

 体内にはいろんな虫が棲んでいる。小学校のころ、回虫駆除薬として煎じ薬で茶色の海人草を集団で飲んだ。苦くて飲みにくかった記憶がする。見たことはないが、身長の何倍もの長さがあるちうサナダ虫の話もよく聞かされた。こうした駆除剤はよく飲まされた。そのおかげで今があるのかも。

 体に棲む虫で駆除が厄介なのは心の虫。これは細菌ならぬ自らが発生させる虫。これは内視鏡でもブラシでも除けない。半分ほど虫に食いちぎられたサルトリイバラの葉、それでも緑濃い色合いを保っている。人がこれほど蝕まれたらどうなるだろう。人は自然の足元にまだまだ追いつけない。
コメント
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