日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

そんなに高いの

2013年04月24日 | 生活・ニュース
           

 
 近くの小学校の校庭のヒマラヤスギに卵形の白い球果を見つけたのは2009年7月だった。初めてのことなのでネットでいろいろ調べた。9月になると白が茶色に変わり始めた。冬になると球果は松ぼっくりとなって落ち、それはバラの花形に変身することをネットで学んでいた。

 よく年の1月になって校庭にその松ぼっくりが散乱しているのを見た。その時、児童等は校庭の掃除中でゴミとして集めようとしていた。断って、持ち合わせていたポリ袋に入るだけ持ち帰った。ある会合にいくつか持参したら「珍しい、茶色のバラ」と驚いた人もあり、珍しい物なのだと知った。

 小さな陶芸展で飾りとして何十個か置いところ、欲しいという希望者があり持ち帰って貰った。そんなこんで100個以上あったが、今は直径6センチほどの物が5個残っている。残りの数を数えたのは、この松ぼっくりの「シーダローズが売買されている」という書き込みを読んだから。調べてみると1個500円から800円の値が付いている。値段もさることながら、こんなものは無料・無償で欲しい人に渡すもの、と思っていたので、驚いた。

 校庭のその木、翌年は球果の数が少なく、茶色のバラは拾えなかった。その次の年、学校設備の建て替えでその木は取り除かれた。クレーンでつりあげられながら樹上から順に切ららていく。段々と背が低くなり、根っこは掘り出され幹とともにどこかへ運ばれた。

 児童らの授業や運動会、あぞび時間の元気は騒々しさなどそこから見える学校のすべてを養分にして伸び、学校を見守ってきたであろう1本、それを支えていた根っこの穴の大きさに納得したことを思い出す。

 高さは30メートルにもなるというヒマラヤスギ。再び校庭で見ることは出来ないが、あの三角錐の常緑針葉高木の樹形は思い出せる。
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