日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

スズメのお宿

2012年01月11日 | 地域
                      

上流からの流れてきた土砂が堆積し川幅を狭めている。いつか流れを妨げる時が来ることは分かっている。洪水の時には付近の浸水を心配することにもなる。長年、何十年と続いてできたその川洲の「たまった土砂の取り除いています」というという工事が進んでいる。

その上流では前の年の同じ渇水期に工事が行われた。そこにはススキや雑草、小さな雑木が茂り、野鳥が絶好の住みかとしてしていた。散歩で通るとその鳴き声や群れになって飛ぶ姿に癒やされていた。そこは川原に変わり鳥たちはその場所を変えた。

今度の工事は前期工事に隣接した下流側の川洲。重機が黙々を掘り起こし運搬車へ積み込む。工事域を示す標識は広範囲、どのくらいあるかだろうか、ましてや取り除く土砂の量などは見当もつかない。また、野鳥の住みかが狭められていく。

そんなことを思いながら歩いていると、遊歩道の柵にスズメが止まってないている。彼らが群れて飛ぶのは幾度も見ているが、柵に止まっているその数が半端ではなかった。100羽近くにも見えた。何かを眺めているようにも見えた。近づくと、順番に飛び立ち土砂の取り除かれた窪地へ降りた。そこでかたまって土の中から何かを探すしぐさをしている。

もしかして、あのスズメ達の住みかがあの辺りにあったのではなかろうか、それで並んで眺めていたのでは、そんなことを思いながら窪地のスズメ達をしばらく眺めていた。スズメ達は飛び立つこともなく何かを探し続けている。

(写真:土砂取り除き工事場の風景)
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