日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

雑草に見習う

2012年01月04日 | 自然 季節
           

日本列島が強い寒波に覆われた朝、多くの職場で仕事始め。正月の夢まださめぬ人は戸惑われたのではなかろうか。寒くなると「あと10分、いや5分」と布団から抜け出すのが苦痛になる、というのはドラマの世界だけではなかろう。結局抜け出せず時間に追われて朝食もとらずにに出勤、これではいい仕事は出来ない。

そんな布団から出にくくなる寒さの中で見つけたのは、吹きだまりの落葉の下の緑色をした小さな草の葉。落ち葉の温もりに助けされているのかもしれないが、かさなった落ち葉を持ち上げるようにした隙間からほんの少しだけ姿をのぞかせている。寒さの様子を伺っているようにも見える。

これから増す寒さにもかかわらず、ことわざ通り雑草の強さを知る。たくましい生命力の例えに用いられ「雑草のように育つ」という。その一方で「農耕地で目的の栽培植物以外に生える草」という解説もある。かって少しだけ菜園を楽しんだころ、夏場の刈り取った雑草は畝の日焼けや乾燥を抑える覆いにした。積み重ねて置いたそれはやがて肥料の代用にもなった。思い出すと用途はそれなりにあったのだ。

30代の半ばまで化学プラントの運転を3交替で過ごした。それ故、仕事始めはなかった。そこには盆も正月もなく、ひたすら安全運転に勤めるだけだった。大晦日の夜、NHKの紅白が盛り上がるころ出勤するわびしさ。しかし瀬戸内の日の出をプラントの高いとこから迎えた。これが仕事初初めだった、いま思い返すとそんな気がする。

(写真:落ち葉の中から小さな顔を見せる雑草の子)
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