「昔懐かしい木炭自動車に乗って、城下町や錦帯橋、レトロな雰囲気を体感してください」と全国でも珍しい車が西岩国地区を走り始めて3カ月になる。この車は市内在住の方から市へ寄贈された2台のうちの1台、色は鮮やかなブルー。
家庭用プロパンガスボンベが少しずんぐりした形の焼却炉が車後部に取り付けてある。これが木炭車の特長で木炭ガスの発生装置。車全体が年配者には懐かしく若者にはレトロといわせる。
11月の末まで、ＪＲ西岩国駅→錦帯橋→ロープウェー山麓駅→宇野千代生家→ＪＲ西岩国駅の経路で運行されている。うれしいことに乗車賃はいらない。ただし定員は3名。運転手さんに聞いてみた。乗車率は6割くらいで中年以降の婦人層が中心とか。
出発地点の80年余の風格を備えた西岩国駅とのコンビネーションは見慣れた者にも素晴らしいと感じさせる。その西駅を10時45分から随時運行されている。暦の上では秋。いいたびのひとつにたち寄ってください。
（写真：ロープウェー山麓駅に着いた木炭車。後方の車は展示の同車種）
