今日は「半夏生」といって季節の変化を表す72候のひとつとして暦にも取り入れられている。いろいろな言い伝えがあり、特に農作業についてのいわれが多いという。この頃に降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」と呼び大雨になることが多い。昨日はこのいわれの通り、空梅雨を一気に返上した。
先日「白蛇観覧所入口に植えられた半夏生の葉が白く変わり始めた」と教えられたので出かけた。入口で「100円お願いします」若い女性の大きな声。そばの半夏生を指差すと、どうぞと気持ちよい返事。
曇り空の午後だったが充分にその白さは味わえた。半夏生は時期を過ぎると白さが再び緑色の葉に戻るという不思議な葉、写真を撮る人も多い。雨に濡れる葉もいいだろうと思いながら数枚撮った。
白く色変わりしているのは上のほうの葉、人目につきやすいそれだけが白塗り化粧している。半夏生の別名は半化粧というそうだが、ペンキを塗ったようなそれは見方によってはちょっとかわりものに思える。
いくら化粧しても直らないのが政治。どんなに純な言葉で上辺を拭ってもその下には元の姿を隠したままでいる。植物の半夏生には悪いが政治に化粧はいらない。素顔で国民の前に登場して欲しい。
(写真:役者のように白く化粧した半夏生)