日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

セミの一生

2009年07月22日 | 自然 季節
               

県内に大きな被害をもたらした昨日の大雨は通り過ぎた。開けた車の窓からセミの声がいつもより大きく聞こえる。梅雨明け間じかを知っているようでもある。この季節に放送されるラジオ子ども科学館、様ざまな子どもの質問に専門家が答える。いつ聞いても教えられる。

「セミはどうして1週間しか生きれないのですか」と男の子が質問。「人の目にふれてから1週間くらいですが、土の中で6年も7年も生きています。カブト虫の1年に比べたらずいぶん長い。セミは昆虫の中でも長生きする仲間です。1週間の間で卵を生みます」というような先生の答えが流れた。

セミは土中に長く生きていることは知識としては知っている。その命は1週間ということも知っている。短い命だからセミを捕まえても観察したら逃がしておやり、子どものころに教えられた。そうか、セミの一生は土中から通して考えるのか、教えられた。

メスは枯れ木の中に産卵するそうだ。翌年の梅雨のころに孵化し、枯れ木の表面で1回目の脱皮をしたあと土にもぐりこみ長い地下生活に入る。地下では口吻を木の根にさしこみ、道管より樹液を吸って成長する。モグラ、ケラ、ゴミムシなどは地下での天敵、命を落とすこともある。

木に登って羽化を始めるがこのときは無防備状態になる。天敵のスズメバチや蟻から身を守るため、周囲が明るいうちは羽化しないという。夕方に見なかった脱け殻を翌朝見つけた経験は何度もある。

この夏、まだセミを目にしていないが鳴き声は毎日聞いている。捕りそこねてかけられた「セミのおしっこ」。本当は・・・、と解説してあるが「セミのおしっこ」の方が思い出らしい、とそこは読み飛ばした。

(写真:天敵からみを守るように残っていた脱け殻)
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