みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

私たちの咎と罪

2024年05月25日 | 出エジプト記

出エジプト記 34章1−17節

 バスのストライキは二日間で終了。しかし、近くの地下鉄はまだ工事中で乗れません。あるご家庭での聖書の会に時間の余裕をもって出かけましたら、珍しくすいすいとつながり、なんと開始時刻30分以上前には近くの停留所に着いてしまいました。そこで、最後のトラム(路面電車)に乗らずに、歩いて目的地に…。雨の中でしたが、良い運動になりました。雨に濡れた葉は格別です。

 34章は、神がイスラエルの民との間で再び契約を結ぶ箇所です。「契約の更新」といえば、ある一定の期間当事者同士が契約を誠実に守った結果として交わされるものですが、ここでの「契約更新」はそうではありません。

 イスラエルの民は、アロンが造った金の子牛を拝み、その前で飲めや歌えやの「どんちゃん騒ぎ」をし、契約を破ってしまいました。しかし、モーセの必死のとりなしがあり、主は彼らと再び契約を結ばれるのです。「前のものと同じような二枚の石の板を切り取れ」と言われたモーセはどのような思いだっただろうかと想像します。

 6−7節のことばに目を留めます。ご自分がどのようであるのかについて、「主の名の宣言」だとあります。「名」は存在の本質を表しています。これが、聖書にご自分を啓示した神なのです。そしてこの本質は今に至るまで変わることはありません。

 モーセはこの宣言に答え、このことばにひたすらにすがって、「もし私がみこころに適っているのでしたら、主が私たちのただ中にいて、進んでくださいますように」と願います。また彼は、「彼らの…」とはではなく、「私たちの咎と罪を赦し、私たちを…」と祈りました。このことばに、指導者としてのあるべき姿を見ることができるのです。


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