みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

あなたを使って

2015年11月26日 | エレミヤ書

エレミヤ書 51章20−44節

 昨日からドイツ東部に来ています。チェコのプラハとともに「百塔の都」と呼ばれるドレスデンです。ドレスデンは第二次世界大戦の時に大空襲に遭って、壊滅的な被害を被りました。しかし、今ではかつての美しい街の姿を取り戻したことで知られています。といっても、到着は夜。どこがどうやらまだ見当がつきません。

 バビロンは、当時の中東世界では泣く子も黙るというほどの強大な力で知られていました。このバビロンが神のさばきにあって滅ぼされるとの預言がが続きます。「みことばの光」が書くように、この箇所には10回も「あなたを使って」ということばが使われます。印象的な使われ方をしています。声を出して読んでみますと、バビロンの力が神によるものだということが心に留まります。

 しかし、バビロンは自分たちが神に使われているから力があるという大切なことをどこかに追いやり、神をあがめることなく自分たちの栄華や力を誇りました。

 「用いたまえわが主よ…とおり良き管として」とうたう賛美歌(聖歌)を思い起こします。自分の力も知恵も、いのちも、自分のものではなくて、神のものであり、神に用いられるためのものだということを忘れると、いつの間にか「鼻が高くなる」のですね。困ったものです。

 「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行い、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。」ミカ書6章8節


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