エレミヤ書35章
レカブ人の先祖ヨナダブは、北王国イスラエルで、エフーとともにバアル崇拝を撲滅しようと働いた人物として知られています。詳しくは列王記第二10章15ー27節をお読みください。 さらにさかのぼると、レカブ人はエジプトを出て荒野を旅するイスラエルのユダ部族と一緒に行動したケニ人が先祖であり、イスラエルが約束の地に定住しても、彼らは土地も家も、畑も持たずに天幕生活をしていました。
彼らは、自分たちの生き方を守り通していたのです。一方で、ユダとエルサレムは、王を初めとして主のことばに背きます。この箇所には「わたしに聞かなかった」とのことばが繰り返されます。
エレミヤ時代のユダとエルサレムが、自分たちにとって何が良いのかが大事であり、そのためには神のことばさえ踏みにじるようなご都合主義に陥っていたのに、レカブ人の子孫たちは200年以上も先祖ヨナダブのことばを守り通していました。
いろいろなものが次々に変わる現代において、賛美のスタイル、礼拝のあり方などいろいろなものが変わるという波が教会にも及んでいます。時流に乗るというか、人々の必要にもっと答えようとして、変革や改革も唱えられます。
でも、キリスト者がいつの時代にも守り通さなければならないものがあるのだと、このような時だからこそ考えます。神のことばを守ることです。そしてそれは、神のことばを日々慕い、読む人々によって守られていくのだと思うのですが。