みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

勝馬に乗る

2013年07月24日 | 士師記
士師記8章1-17節


 天日干しをした梅を瓶(かめ)に入れました。今年も、おいしい梅干しができました。あと二ヶ月もするとおいしくいただけるようになります。書いているうちにも、唾液が口の中に広がってきます。「古代蓮の里」という公園には、蓮の他にいろいろな水生植物があります。スイレンも…。 Dsc06438

 三百人で敵の大軍のおおかたを撃破したギデオン。もちろんそれは、主が敵をギデオンたちに渡されたから成し遂げられた「みわざ」でした。
 ここからは「勝馬に乗る」という、神に信頼しない、し切れない人々の姿が浮かび上がります。
 エフライム人は途中から、ギデオンの呼びかけに答えて参戦しました。勝利してみると、「良かったね」ではなくて、なぜ初めから呼びかけなかったのかとギデオンを非難する始末。この場はギデオンの知恵あることばによって収まりましたが、勝てば何でも言えるのだと思います。

 スコテやペヌエルの人々は、ギデオンたちにパンを分けることを拒みました。ギデオンたちは勝てない、と見て取ったのでしょう。「みことばの光」が解くように、ミデヤン人との抗争地域にある彼らは、もしギデオンたちが負けたら、パンを分け与えたということでミデヤン人たちが何をするかわからないという恐れもあったのでしょう。

 どちらが優勢か、どちらが勝つか、「よし! 勝つほうに賭けよう」という人間の決断のあり方が浮き彫りにされます。主に信頼する側にいつも勝利があるのだとしたら、どちら側に付くかは自明なのですが、なかなか決断できないのです。

     


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