みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

主の声

2013年07月10日 | 詩篇
詩篇29篇


 きのう「みことばの光」10月号の編集を終えての帰路、電車の行く手には黒雲が。最寄り駅を降りると、稲光と大きな雷鳴の響き。大雨が通り過ぎたすぐあとでした。
 今はそれほどでもなくなりましたが、雷が苦手。子どもの頃は雷が鳴ると押し入れの中に隠れていました。ちょっと大げさかもしれませんが、ピカッと光ったすぐあとにドシーンと地を揺るがすような音が聞こえると、もうこわくてこわくて…。

 詩篇29篇は「嵐の詩篇」と呼ばれています。
 人はさまざまな出来事の中に、神を認めると言われますが、ここでダビデは激しい音を立てる雷鳴の響き、また樹木を引き裂く落雷に神の声を重ねています。

 3-9節では「主の声は…」と繰り返されています。
 「水の上」「大水の上」とは「天の雨雲の上」という意味でしょうか。
 「杉の木」「レバノンの杉の木」は、偉大さや力や高さを象徴し、「シルヨン」はヘルモン山を指していると言われます。ところが「主の声」はこれらを軽々と揺さぶるのです。「カデシュの荒野」はカナンの南部です。
 雷鳴はカナンを北から南まで貫き通して、地を揺り動かします。オーケストラが奏でる、ティンパニーとシンバルが鳴り響く箇所を連想してしまいます。

 今日も暑い日のようです。「ああ暑いな」「いやになっちゃう」というつぶやきの先に、あるいは夕立の激しい雨音の向こうに、みことばによって語ってくださる主を覚えられますように。
 
  


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