アウトブレイク(映画・1995年)

2014-08-11 00:00:50 | 映画・演劇・Video
言わずと知れた最強ウイルスによるパニックサスペンス。映画に使われるウイルスは、モターバウイルスといって、エボラをもう少し強力にしたもの(本当は、どちらが強力なのかよくわからない。エボラの潜伏期間は7日だが、モターバは1日。感染者は1日で発病し、翌日亡くなる。エボラは7日間で各地に感染者が拡がってしまう。

outbreak


問題は、エボラウイルスにも変種が多いが、今のところ空気感染することはないが、モターバの変種は空気感染する。このため、感染者が映画館で咳をしただけで、人口2600人のアメリカの小さな町が全滅に瀕してしまう。

そこに、登場するのがCDC(米国疾病予防管理センター)やWHOなどの組織。陸軍や大統領などが入り乱れるわけだ。どうも現実と同じじゃないだろうか。主演のダスティン・ホフマンが大暴れ(大活躍)して、宿主を探し出し、ワクチンを作ろうとするのだが、町を気化爆弾で生存者ごと焼き尽くして感染防止を図ろうとする陸軍が妨害するわけだ。

住民ごと気化爆弾で窒息死させる方法なんか、イラク戦争で練習済みだからだろう。69年前には原爆2発を使った国だから、いまさらヒューマニズムなんて・・

ところで、エボラの方だが、米国(CDC)とWHOの主導権争いになると具合が悪いような気がする。自国民を連れ帰り、それぞれの国が治療薬を使うのだが、薬を使えば、そのつど新たなウイルスの変異を促すだろうし、それをコントロールすることは極めて難しいからだ。特に、村ごと焼いてしまえ、というように映画方式になった場合、空気感染できるウイルスに変異してしまうと、本映画と同様に、世界中が地獄となるだろう。今のうちに、水や食糧の買いだめが必要だろう。


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