ひびレビ

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「ジュラシック・ワールド」を見て

2016-08-27 09:12:27 | テレビ・映画・ドラマ
2015年の映画「ジュラシック・ワールド」を見ました。

 ジュラシック・パークの1は見ましたが、それ以降は見ていないと思います。なのでシリーズ間の繋がりはあまり把握していません。

 それでもこの映画は十分に楽しめました。「ジュラシック・パーク」というと1作目のイメージから「恐竜たちに襲われて大ピンチ!」という印象がありますが、まさか今回は恐竜との共同戦線を張ることになるとは思いもしませんでした。ラプトル部隊と共にオーウェンが森の中を駆け抜けるシーンは非常にかっこいいのですが、同時に非常に怖いシーンでもありました。ずっと面倒を見てきたとはいえ、自分の周りを恐竜が囲んでいるという場面はなかなかに怖いものがあると思います。

 そんなラプトル部隊が一時敵になった際もオーウェンは直接手を下そうとはせず、終盤ではブルーと呼ばれるラプトルと心を再び通わせることに成功します。そこにインドミナス・レックスが現われて、「さっさと殺せ!」的な指示を受けたっぽいブルーたちですが、誰に操られるでもなく、自分の意思でインドミナス・レックスに吼えて見せたのが、これまた非常に熱くなりました。まぁそれ以前にインドミナス・レックス側について多くの人を殺害してはいますが(汗。
 それはそれとして、心が通ったブルーたちは小さいながらもとても頼もしく、どこか可愛らしくも見えました。T-レックスのピンチに颯爽と駆けつけ、2体でインドミナス・レックスを追い詰めるシーンでテンションが最高潮になっていましたが、モササウルスの良いとこ取りには「そういえばいましたね」と思い、良くも悪くも驚かされました(苦笑。
 T-レックスもブルーを認めたのか、襲うことなく去っていくのがまたかっこよかったです。目の前の物を殺すだけのインドミナス・レックスと違う点ですね。

 ラスト、オーウェンを見つめるブルーですが、オーウェンは静かに首を振ることで意思を示し、ブルーはどこへともなく去って行きます。檻に戻らなければならないのか、どうしたら良いのかという指示を扇いでいたようにも見えます。そんなブルーに対し、もう自分の指示に従わなくてもいいという風に首を振ったオーウェン。ちょっと前までは怖くて狂暴だったはずのラプトルから、どことなく寂しそうな雰囲気が漂っており、上手いこと表現するもんだなぁと感じました。


 ストーリーはオーウェンとクレア、ザックとグレイを中心に進み、裏でホスキンスたちが動き回るといった感じで進んでいきます。最初は如何にも働く女性といった感じのクレアでしたが、事態が深刻になるにつれて彼女もたくましくなっていき、ないがしろにしてしまったザックとグレイのことを心から心配するようになっていました。捜索中、インドミナス・レックスに襲われて瀕死の恐竜に触れることで、自分たちが扱っているのは物ではなく1つの命であることを知り、その命が奪われようとしていることを肌で感じたのでしょう。
 オーウェンは終始頼もしく、冷静な状況判断でその場を切り抜け、かつ一度は敵になったラプトルを説得して再度心を通わせていました。あの場でラプトルを殺してしまっていては、恐らくインドミナス・レックスを倒すことはできなかったでしょう。最後までラプトルを物や兵器ではなく、友として信じていたから成し得たことだと思います。

 ザックは当初はパークにあまり興味がないようでしたが、いつしか生の恐竜たちを楽しんでいるようにも見えました。また、指示を無視してパーク内の見学を続けていたのも、両親の離婚で離れ離れになってしまう前に、弟と一緒の時間を楽しんでおきたかったのかなぁと感じました。指示を無視したのはいただけませんが、何だかんだで終始いいお兄ちゃんだったと思います。グレイの恐竜の知識も役に立っていました。

 
 そんなこんなで、強者インドミナス・レックスの強さは十二分に伝わってくるのですが、一番印象に残ったのはラプトルだった気がしないでもない「ジュラシック・ワールド」でした。

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