ひびレビ

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ウルトラマンZ 第5話「ファースト・ジャグリング」

2020-07-18 10:43:48 | ウルトラマンZ
ウルトラマンZ 第5話「ファースト・ジャグリング」

 アラスカ山脈の大地から復活した冷凍怪獣ペギラが黒煙と共に日本に来襲。その目的は先日発掘された古代石器だった。自身を封印した石器を破壊すべく暴れるペギラを前に、ウインダムとヨーコが絶体絶命の危機に陥る。仲間の危機にゼットに変身しようとしたハルキだったが、そこへ謎の宇宙人ジャグラスジャグラーが現われて・・・!

感想
 OPの「ゼッパンドン」の文字を見た時に何かを察した第5話。

 さて今回はアラスカ山脈から冷凍怪獣ペギラが復活!ガンダーにスノーゴン、レイキュバスやグローザムといった冷凍怪獣・宇宙人の後輩が色々出てきていますが、やはり初代冷凍怪獣は強キャラ感ありますね。アラスカ山脈が雪に覆われていたのは、大地に眠るペギラの影響があったのでは・・・と想像するのも楽しいです。
 どこか眠たそうな瞳や、重そうな体からは想像できないほどの強さと速さを兼ね備えており、今回は雲を突き抜けながらゼットさんの追跡を振り切って光線を回避し、逆に冷凍ガスで地上に叩き落すという活躍を見せてくれました。
 しかし古代石器=ゼットランスアローが真の姿を取り戻した際には、瞳を見開くほどの仰天っぷりを示し、その炎で敢え無く敗北。それでも前回大活躍だったウインダムを負かし、セブンガーでも時間稼ぎが精いっぱい、空中戦ではゼットさんにも負けない強さを見せてくれましたから、十分初代冷凍怪獣の貫禄は保てたでしょう。

 そんなペギラに対抗するべく出撃したヨーコ&ウインダム。最初の冷凍ガスは横移動で回避できたものの、有効打を入れられないままガスを浴びて凍結。中にいるヨーコも命の危機に瀕することに。
 正直OPに「ゼッパンドン」の文字があったので、「あぁ、ここでゼッパンドンが出てきてウインダムを解かすのか・・・」と思っていました。そうではなく、ハルキら人間がウルトラマンたちの力に頼らず、自力で、命がけで怪獣退治と人命救助に当たる様が描かれていたのが好印象です。セブンガーの飛行装置をそう使うか・・・!


 で、ハルキがゼットに変身できない理由、ゼットライザーを奪った張本人ジャグラスジャグラー。その正体はやはりヘビクラ隊長でした。ちょくちょく怪しい一幕はありましたが、本当に本人だったとは・・・
 いきなりゼットライザーを奪って姿を消したかと思えば、何とゼットライザーを複製したダークゼットライザー(仮称)を入手。しかもご丁寧にゼットンさん、パンドンさん、そしてマガオロチのメダル入り。確かオーブの映画ではゼットンとパンドンだけで変身してましたが、今回は原典に立ち返ってマガオロチ入りのゼッパンドン。

 相変わらずの瞬間移動にゼッパンドンシールド、火球と、ペギラと戦ったばかりで、しかも新米のゼットさんを相手にやりたい放題でしたが、最後ペギラ同様ゼットランスアローの前に敗北を喫することに。この前にハルキをペギラの攻撃から守っていたところを見ると、今回の戦いはジャグラーにしてみれば「おもちゃを使った遊び」であり、本気を出していなかったようにも感じます。本気で遊んで「おもちゃ」が壊れたら楽しみがなくなってしまうでしょうし。
 ゼットさんに敗北しつつもヘビクラ隊長としてハルキを指導する役割はキッチリこなしつつ、一方でジャグラーらしい笑みも見せるジャグラー隊長。彼の真意が読めないところではありますが、完全な敵とも言い難く、今後も物語をひっかきまわしそうですね・・・

 ところで今回登場したゼットランスアロー。ゼッパンドンに苦戦を強いられていた時に改めてゼットランスアローが何であるかを悟ったようなシーンが入りましたが、あれ必要でしたかね・・・?ペギラの伝承を口ずさむのであれば、最初に入手したシーンの方がしっくりくるように感じました。
 「怪獣退治の専門家」であることをハルキが改めて自覚し、「そうとも!それがウルトラマンだ!」とゼットさんと心が一つになって、ゼットランスアローもそれに呼応する・・・という熱いシーンでしたし、決着後にゼットランスアローを構えるゼットさんはめちゃくちゃカッコよかったんですけどね。

 また、ゼットライザーを奪われた際にはゼットさんはハルキに交信出来なかったようですが、てっきり一体化したから変身アイテムであるゼットライザーを奪われても会話は出来ると思っていました。今回のケースを見ると、一体化こそしたものの会話するにはゼットライザーにより生成される異空間に入る必要がありそうですね。タイガたちのように常に一心同体というわけではなく、ゼットライザーを介することで意思疎通が図れると・・・

 
 既に「ギリギリまで頑張らないと変身できない」ことは学んだハルキですが、「ギリギリまで頑張ったらゼットライザーを使って変身できる」と考えていては、ゼットさん頼りであることに変わりはなく。実際、セブンガーがいるのにゼットライザーのことしか頭に無かったわけですし。
  「ギリギリ」のラインは明確に定められているものではなく、自分自身で決めてしまうこと。氷漬けになってなお使命に燃えるヨーコ先輩の活躍を通して、改めて「ギリギリまで人間の力で頑張る」とはどういうことなのかが描写されていたと感じた第5話でした。
 「怪獣退治の専門家」。その心構えこそが「ウルトラマン」なのでしょう。

 次回はギルバリス、そしてジーっとしててもドーにもならないあの先輩が登場!・・・あ、ジードは12話ぐらいまで見てました(汗。
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