寄居駅横のスーパーとファミレスが撤退してました。秩父鉄道は駅前にコンビニがある駅がほとんど無いので食料調達に重宝していたんですが、調べると去年夏には既に閉めたそうです。小生は年に数回ですが地元のお年寄りは不自由するでしょうね。
一方、副支部長からは元・徳新本社ビル(左)と文化センターが何れも解体されると連絡がありました。前から噂は聞いていましたが、跡地はどないなるんかいな・・・年寄りからは便利さも思い出も取られるようです。
えーと、本文は未だ去年11月の続きですが。
トロッコは足尾で1時間半ほど留置されてますが、その間に1往復の普通列車があります。
1時半頃来る下り。もう一週間早かったらホームに枯れ葉が舞ってもっと良い雰囲気だったでしょう。
隣駅が終点の間藤。いやぁこの阪急電車みたいな色は良いですね。ここに今風の銀色車両じゃちょっと不似合い。
再び静寂。ほんとに昔の国鉄駅を思い出します。架線も跨線橋も無いと言うのが良いです。
側線に留置中のトロッコ客車。両端はスハフ12ですが、中間2両のトロッコ車は元京王電車の改造だそうです。床下に見えてるのは循環式汚物処理装置ですね。12系もだいぶ草臥れてます。国鉄時代に日本中を走り回ってましたからね。方向幕には青森から西鹿児島まで主な拠点駅が全部入っていた記憶があります。
さっきの下りが折り返して来て桐生に向けて発車していくところ。遠くの山並みが良いです。
その前から社員の方が車内整備を始めてましたが、2時過ぎからいよいよ入れ換えが始まりました。写真はカメラの時計で14:07です。
一旦間藤方に引き上げ、推進で駅本屋前に留置した後、機関車だけ再び間藤方で転線して機回しです。
留置していた側線は間藤方しか入れないので到着後ではなく発車前に行うのでしょう。
この写真で14:17、上り列車の準備完了です。
秋色一色の中に杉?の緑が目立ちます。
発車は14:25。夕日に向かって出発。
今は全く機能してないポイント小屋らしき建物もシーナリィとして残しておいて欲しいですね。真岡駅下館方や影森駅三峰口方にも似たような小屋が残って居たと思います。
※ここから先は鉄分殆どゼロです。
トロッコ列車発車後、次の上りまで約70分あるので来る度に気になっていた古河掛水倶楽部に行ってみることにしました。昔、足尾銅山の迎賓館だったところだそうです。※冬の間は休館だそうです、ご注意下さい。
入口脇の元テニスコートと奥は社宅だった建物。昔から福利厚生施設が完備していたんですね。
洋館風の本館と松の木。入口は左手の別棟からです。入口には動物が入ってくるので開放しないようにと注意書きがあります。
室内も洋風の窓に畳敷きと和洋折衷。
来客用?の寝室がいくつかあります。
古い旅館にもこういう造りの所がありますね。風情があります。
ガラス戸、あるいはガラス障子と言うんでしょうか、素敵ではありますがガタガタと音がします。風のある夜は怖いだろうなぁ。
食堂だった部屋。ここでコーヒーが飲めると言うんで来たようなもんです。
珈琲と書いた方が似合う雰囲気。一杯毎丁寧に点ててくれます。
ダムウェーター?谷側から見ると3階建てなんで当時としては先進的な装置も必要なんでしょう。
こういうのを見ると映画・犬神家の一族を思い出します。
部屋からの眺めを良くするためか総ガラス障子。床もギシギシと軋みます。嵐の時はどうするんか・・・
隣は元・社宅だった建物が並んでます。板塀に平屋という構えは子供の頃近所にあった公務員関係の社宅とそっくりです。右側がテニスコートです。
三丁目の夕日の世界です。造りのひとつひとつが懐かしい。
裏に回るとこんな物が・・・
天井が低く狭い、なんて文句は言えませんよ。こんな山奥に空襲、と思ったんですが鉱山施設はやはり狙われたんでしょうか。
壕というよりは斜面での立地を利用したトンネルそのもの。
さっき珈琲を飲んだ辺りを裏から見るとこんな感じです。ギシギシ軋む廊下は空中に張りだしていたんです。
駅に戻る途中のマンホールの蓋。現在は日光市になりました。
昼頃はここでお弁当を広げている団体が居て写真が撮れなかったんです。良い雰囲気です。
昔は通票閉塞装置が置かれていた場所ですね。どの駅もこういう出窓風の造りでした。琺瑯引きの看板も必須アイテム。
駅の山側にある側線は線路間に生えた木も大きく育って自然に還ろうとしています。いろんな獣も出没するようで、以前はハクビシンが出るとも書いてありました。
この列車で桐生に帰ります。この時期、途中の通洞や神戸から大勢乗り込んで来て大間々までは立ち客多数です。
車内補充券。足尾と言ったのですが間藤になってます。たぶん料金が同じだからか・・・最下段は今は無い駅名が残ってます。TeamDE10様のブログで見ていたので真似して記録。
わっしー号と交換して発車。わ鉄はワンマン運転ですが女性アテンダント(土日あるいはシーズンだけかもしれませんが)が乗務していて、車内販売や切符の発行をしています。
帰りのアテンダント嬢は下りと同じ方で凄く格好いい人でした。わ鉄の鉄道むすめ足尾さきえはこの方がモデルに違いない、と勝手に決めました。
でも、彼女から買ったのは車内補充券だけでした。
こうして上り列車は陽の落ちた渓谷を下って行ったのでした。
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