先日、JR九・西と同時にJR四国の来年3月改正概要が発表されました。
特急を含む減量化というか輸送量の適正化に重点が置かれているようです。
普通列車関係では予讃線(松山-宇和島)、土讃線、牟岐線で一部列車の廃止と区間変更を行うとのこと。
予想通り、鳴門線では31本中の19本を1500型等に置き換え、となっています。(等とあるので1200も入るんでしょうね)
それでも未だ三分の一は40系が残ることになりますが、恐らく朝夕の輸送力列車にキハ47の編成運用が残るのではと想像しています。
もうひとつ置き換えが明記されたのが鳴門線と同じくホーム嵩上工事が完成する土讃線です。
琴平-池田間で19本中の17本、池田-山田間で21本中の9本が1000型に置き換えられるそうです。親切にも「置き換え前の車両はキハ54・32型式」と注釈が入っています。
特に琴平-池田間では1往復以外は1000型だけということになります。
そもそも何でこんな記事を書き始めたかと言うと
年末で何も準備が出来てなかったと言うこともありますが、先月に12月改正後の185系(電車の方)の運用を知りたいなと検索していると気動車の方の185繋がりでキハ32の悪口を言うスレッドに行き当たりました。そこではキハ32は「ゴミ」と呼ばれて忌み嫌われているんですが、とにかく空転が多くて使い物にならないので早く置き換えて欲しいと言うことのようです。
小生にとってキハ32は土讃線に撮りに行った時に見かけるだけ。四国に導入当時は牟岐線にも居ましたね、と言っても趣味誌の写真でしか見たことありませんが。
そもそも件の板でぼろくそに言われている空転ですが32の投入線区に誤りがあると思います。悪評高い40系の反省から軽量化されていますかね。
キハ32は16m級と言うこともあって27t、キハ40は何と40t弱なので一軸当たりの重量はキハ40の約10tに比べ6.7tしかありません。それでいて機関出力はキハ40より大きい250psですから重量当たりの出力はキハ40の倍近くあります。これでは勾配区間で空転するのも無理からぬことです。
皮肉なことに勾配区間は日中の輸送量は16mのこの車両で丁度良い位なんですが、空転するからと言って閑散列車にキハ54を併走させるのも無駄な話。やっぱり1000型が妥当なんでしょうか。
新製せずに遣り繰りするので徳島を中心とした各線では輸送力確保のためキハ47も未だ残りそうで安心しました。
予讃線の非電化区間と予土線のキハ32は置き換え見送りのようですが本数削減が出されているのでキハ54が少し高知から松山に異動してキハ32の使用率を下げることも考えられます。
こうやってみると徳島は電化こそされてはいませんが気動車に関しては他の四国管内比べて恵まれているように思います。ひょっとすると四国内でキハ32を無理して使い続けるとすれば鳴門線が一番候補のように思えるんですが(但しラッシュ時は別対応ですよ)わざわざ嵩上げまでして1500入れるみたいですから。
それにしても土讃線の景勝区間にもついに1000型なんですが考えてみればキハ54と大差無いですから案外似合う。この区間も特急から普通まで鋼製車がほぼ居なくなりますね。
来年5月に土讃線トロッコ列車を乗ってかつ撮ってと予定していますが更に本数の少なくなりそうなこの区間の撮影は計画をしっかり立てないと行けませんね。