徳島鉄道風景(新)

昔の徳島の蒸機が尽きて関東中心にしてましたが
戻って来たんで、これからは徳島起点でやってきます。

「ひたちなか」のキハ20

2009-09-27 23:59:01 | 関東近郊、JR特定線区外と私鉄

ウェルかめの主題歌はチャットモンチーではないそうですね、今年も紅白にでないのか。

「Fromとくしま」さんちの掲示板で島原鉄道や水島臨海の現役キハ20を見ているとやっぱり自分でも撮りたくなってウチからは一番近いひたちなか海浜鉄道に行ってきました。

徳島で撮っていた頃、キハ26・28・35等が活躍していましたが一番のお気に入りがこのキハ20・25です。世代によっては首都圏色(タラコ)が懐かしい方もいると思いますが、南東風にはこの2色塗り分けの方です。

この日は同じ茨城県百里基地で航空祭が開かれていてずいぶん迷いましたが、激混みするというしコンデジで飛行機は無理だしなぁとやはりこっちにしました。

ひたちなか海浜鉄道には北海道から来たキハ22もいますが、こちらは馴染みがなくキハ20は旧国鉄型車の中で唯一冷房付きとのことで夏場の日曜に運転されています。

ありがたい事に同社のHPで運用が公開されています。

この日も早起き、百里行きの方で混むであろう常磐線を避けて高崎沿線の自宅から水戸線経由で勝田に向かいます。

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小山駅にて。常磐線で見なくなったと思ったらこんなところいた415系。

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乗換駅の勝田駅にて。右側のJRホームと柵ひとつで仕切られています。車両は主力の3710型。一日券を買って先ず終点まで乗り通します。といっても30分かかりませんが。

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よほど写真を撮る人が多いのでしょう、車内にこんな注意書きがあります。

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終点・阿字ヶ浦駅。異様に長いホームはその昔国鉄からの直通海水浴列車が乗り入れていた名残だと思います。そういえば昔、時刻表で大宮発水戸線経由阿字ヶ浦行きの臨時列車があったのを見た記憶があります。それも客車列車で。

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折返しの列車でこの線の中心駅、那珂湊で下車します。古い雑誌には「茨城交通湊線」となっていて常磐線を水戸まで乗り入れしていたそうです。

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そこかしこに歴史を感じます。こんなのもありましたが↓

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主は構内にいたクロネコではないかと思われます。

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駅前のマル通。こういうのも年配者としては見過ごせません。地方の中心駅では必須の建物。

ここは車両基地もあって色んな車両がいます。

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何両かいるキハ22のうち同社オリジナル塗装車。非冷房ですがまもなくキハ20と交代でしょう。

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イベント用らしいキハ22。どちらの塗色も現役時代キハ22は纏ったことがないはずです。手前のスカ色というか極初期の国鉄気動車色は私も幼稚園くらいの頃しか見た記憶がありません。私のような年配者は、やっぱりこの色はキハ17系くらいまでじゃないと似合わないと思います。徳島ならキハ11ですね。

車両基地のはずれにキハ20らしき車両が↓

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ボロボロで放置されているようですが部品取り用でしょうか。前照灯の位置からすると元・鹿島臨海鉄道の車両のようです。下の写真では手前にDT22(TR51)が置いてあります。この時代の気動車は急行型も含めみんなこれを履いていましたね。

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旧・三木鉄道から移ってきたミキ300が出区してきました。日中の同線は一時間辺り二本で毎時同時刻の運転。必ず那珂湊で交換する×字型ダイヤが組まれています。この日、午前中はキハ20と3710のペアでしたが、午後から3710はミキ300と交代です。全クロスで一番立派な車両に見えます。

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キハ20がやって来ました。この列車に乗って撮影名所らしい中根に移動します。たしか朱色4号という色ですがこれはちょっと黄色味が強いような気がしませんか。それでも写真で見た水島臨海の赤っぽいのよりはよっぽど良いですが。

そういえばこのキハ20、元は水島臨海で更にその前は国鉄キハ20のラストナンバーだそうです。

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中根で下車後、走り去るキハ20をスナップ。左手の林との境一帯がお立ち台のようです。

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中根駅全景。ホームに自転車が停めてありますが、那珂湊駅にはレンタサイクルがあってこれを利用して撮影している方も何人か見かけました。今は1面1線の交換不能駅ですが朝日新聞社刊「世界の鉄道’68」に同駅と思われる場所で撮られたケハ402という単行気動車が載っています。それを見ると上の写真で左側に側線があって2面2線の交換可能駅だったようです。

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お立ち台の様子。この後人数が増え最盛期は10人位集まりました。大型三脚にカメラやビデオを2~3台セットされた方も何人かいました。

だらだらと長くなってしまいました。次回に続きます。。。

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駆け込み、夏の乗り鉄その3、大川支線

2009-09-26 23:30:45 | 乗り鉄と帰省の道中

今日、金木犀が咲いているのを見ました。実家にも植わってるんですがどうだろう。

確実に秋になりました。というわけで急ぎ夏の話題最終回は鶴見線大川支線。

実はこの大川支線で関東の現存JR線完乗です。

起点の安善駅。

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ここは横浜市内。実際の分岐は隣の武蔵白石なんですが配線上ここが乗換駅になります。

なんで早起きしたかというと休日のこの線は早朝と夕方しか電車がないからです。

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この線の名物、物々しい架線の下を205系改造車が行きます。

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武蔵白石駅から歩いても10分位という、一駅で終点大川駅に到着。乗っていたのは休日と言うことで全員色んなジャンルの鉄な方々。到着と同時に皆さん散開。半数くらいの方が歩いて武蔵白石に向かわれたようです。

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駅本屋。無人駅ですが昔は駅員常駐だったのでしょうか。

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旅客列車はここまでですが昔はこの先の日清製粉工場に引き込み線があってクリーム色のホキ2200が小麦粉を運んでいました。

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その日清製粉引き込み線からスイッチバックする形で別の引き込み線後があります。

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昭和電工に引き込まれていた線です。

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踏切の表示がそれを物語っています。

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こちらは武蔵白石方。配線をみると何やら昔は左方に分岐する線があったような名残が。

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それはこちら、駅隣の東芝の工場に引き込まれていた線だとおもいます。ところが古い地図(この辺は川崎市川崎区)をみると三菱化工と日本硝子の工場になっています。

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再び安善駅に戻ってきました。

島式ホームに渡るには昔みんなこういう方式でしたが

最近は地方ローカル線でも無人駅化と同時に跨線橋が出来てすっかり見なくなりました。

何はともあれこれにて関東完乗です。

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駆け込み、夏の乗り鉄その2・加古川線

2009-09-23 23:46:35 | 乗り鉄と帰省の道中

この夏の帰省、行きは小浜線を完乗しましたが帰りは加古川線を完乗して伊丹空港を目指します。

なぜ伊丹空港かと言うと、先ず新幹線よりはるかに安い一万円未満の便があるから(この時期の徳島直行便の約三分の一)と、モノレールに乗ってみたかったからです。

帰埼当日の朝も画期的な早起きをして徳島駅から高速バスで舞子へ。舞子駅は丁度通勤ラッシュの時間帯。考えてみると今まで撮って無かったので通勤客に背を向けて明石海峡大橋を一枚。

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通勤ラッシュとは反対方向の電車でいつの間にか高架化された姫路駅に向かいます。

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姫路駅加古川線ホームの103系。姫路駅には加古川線用中間改札があります。ワンマンで無人駅が多いためだと思います。

同線の103系改造車にはこんな顔のヤツもいます↓

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環状線の103系同様、車体更新に近いくらい徹底的に改造されワンマン仕様も良くできています。

前にも書きましたが、桜井線・和歌山線がほぼ103系のまま別形式を名乗っているのにほぼ新製に近いこちらが103系のままというのは国鉄とJRの形式付与基準が違うんでしょうか。

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↑車内です。この写真だけだととても103系とは思えません。唯一、走り出すとコイルバネの感触が旧型車だと教えてくれます。

途中、厄神までの住宅地は頻繁運転。逆に西脇からの超閑散区間がこの線の完乗を阻んできました。

その超閑散区間には小浜線で乗った125系のバージョン違いで運行。

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↑写真は谷川駅の加古川線ホーム。草むしたホームに最新型の1Mワンマン電車。

まさかと思って写真撮らなかったんですが、実はここで乗り換えた福知山線電車は何とあの新快速に使っている223系のワンマン仕様車。わかってれば写真撮ったんですがやはり事前の下調べは必要です。

それにしてもJR西のワンマン運転手さん、皆さんとても対応が良いです。JR東海の身延線でも感じましたが駅に着く度に立ち上がって客室を確認する動作に感心します。

明日からまた仕事なのでこれにて終了。

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駆け込み、夏の乗り鉄その1・日光線

2009-09-23 23:00:21 | 乗り鉄と帰省の道中

前回に続き秋風に追われて夏の乗り鉄報告。

関東未乗区間のひとつ、日光線です。いつでも行けるわぁと思っていつも寄らなかった日光線(もちろんJRの)

東武の影に隠れて存在感の薄いJR日光線ですが地元利用以外の観光利用もちゃんとありました。

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宇都宮駅日光線ホーム。105系 ではなくて107系でした

、165系の足回りとその他部材を流用し車体を新製した近郊型。

塗装変更したこちら↓を期待したんですが休んでいました。

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車内で目立つのが外国人。ウィキによると日光へは東武特急利用が一般的ですが、ガイジンは東京からシンカンセンとセットでJR利用が目立つとのこと。

新幹線からの接続が良すぎるため後から乗った外人さんはほとんど立っています。山手線みたいに英語の案内放送や車内モニターがあるわけでもなく、皆さん大声でわめきチラします。

話しかけられると困るのでずっとうつむいたまま日光に到着。

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折り返しを一本遅らせて駅前を彷徨きます。駅舎はやはり風格があります。戦前、有名神社の最寄り駅とか皇族が利用する駅はこういう造りが多いです。

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団体用改札口。関東の小学校修学旅行の定番駅でシーズンにはいわゆる集約臨が走ります。

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駅前にいた江戸村の送迎バス。外人さんは霊柩車と間違えないかなと心配しましたが、ちゃんと担ぐマネをしてたので一安心。

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駅前からワンブロック先の交差点では杉並木もあります。クルマの通行量が多いので興醒めですが地元の方には生活道なんでしょうね。

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徒歩二三分で東武日光駅があります。やはり中心はこっち。

折返し電車に余裕をもって駅に戻ります。

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ホーム全景。遠くに日光連山を望みます。

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普段の電車は2~4両ですが集約臨を収納するために長大なホームがあります。

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ホーム終端部分。表示を見ると9両まで対応出来るようです。斜めに横切っているのは東武線。左端が東武日光駅になります。

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ホームの屋根も伝統と格式が感じられます。JR東の標準的な表示板で「貴賓室」があるのはここだけでは。

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その貴賓室は大正天皇が使われたそうです。表札のせいか相撲部屋の入り口に見えます。

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反対側の宇都宮方。スイッチバック駅のようなつくりです。昔は客車列車の機廻しが行われいたんだと思います。右側、下っていくのが本線です。

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宇都宮方には跨線橋があります。普段は駅舎寄りのホームだけで間に合うんですが、これも臨時列車用でしょうか。廃レールで作られたこの手の跨線橋はどこでもありましたが最近貴重になってきましたね。徳島では駅の無人化でほぼ全駅に味気ない跨線橋が出来ましたが昔、跨線橋は駅の格を示すシンボルだったと思います。

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東武の看板特急スペーシアが終着駅に駆け上がって行きます。ひょっとして新宿始発かもしれません。終端のアクセスをライバル会社に委ねるとは皮肉ですがある意味狡猾で商売上手なJR東さん。

おまけ↓

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旧塗色の教習車。旧型車で教習になるのかな・・・

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21夏帰省、土讃線

2009-09-20 22:59:31 | 土讃線

どんどん記事が季節外れになってきます。

このシルバーウィークの乗り鉄で疲れていますが投稿を急ぎます。

去年、土讃線吉野川第1鉄橋をR32側から撮ろうとして失敗したので今年は反対側に行ってみること。それと、ごっさん様の写真で良いなと思った箸蔵駅の「桜坂」に行ってみることが目標です。

去年は朝起きられず貴重な休みをずいぶん無駄遣いしましたが、

今年は強い意志を持って徳島線始発に乗車。佐古駅到着寸前に高徳線始発のうずしおが追いつきます。さすが特急。

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朝の池田駅。例年ならこんな写真は撮れませんでした。

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他人様のブログで紹介されていたんですが、池田駅ホームの水飲み場。今は使えませんがマネして一枚撮っておきました。

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土讃線の琴平~土佐山田間はほんとうに各停が少ないところです。徳島線始発を降りて乗り込んだときは数人しかいませんでしたが、接続列車が着くとあっという間に満席となりました。

ガイドブックやカメラを手にした老若男女、皆さん坪尻狙いのようです。

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この線の圧巻は吉野川鉄橋を渡ってからの勾配を上りながら270°ターンをするところ。四国の車窓風景ベスト3には絶対入ります。(写真は車窓ではなく坪尻駅の跨線橋から撮ったものです)

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やはり箸蔵で降りたのは小生一人。箸蔵山ロープウェイに乗る人がいるかなと思ったんですが駐車場も空っぽでした。夏休み期間中のしかも日曜なんですが朝が早いからでしょうか。

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お立ち台「箸蔵の桜坂」。実は列車を撮ったのはこれだけ。本数が少なく次の列車までじっと待っていられませんでした。

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どちら側を向いても午前中なら光線状態良いようです。何れにしてもコンデジではなくもう少し長いレンズで背後の山を引き寄せたいですね。

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ごっさん様の写真はたぶんこのアングルだったと思います↑。いずれは腰を据えて撮りたい場所です。

池田に戻って駅併設の喫茶店で腹ごしらえの後、バスで三縄小学校前まで行きます。コミュニティバスと言うんでしょうか、マイクロバスみたいな大きさですがここでも乗客は私一人。

小学校の校庭も上空を鉄橋がかすめるようなカンジですが終日逆光のような気がします。ガードを潜った先に個人のお宅に上がる坂道があって(斜面にトトロの絵が描いてあります)そこから撮ったのがこれ↓

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念願叶って去年と反対側に来ました。南東風はこういうアングルが好きです。この右手もすぐトンネルで踏切警報機でもあれば良いんですが列車は突然トンネルから飛び出してくる感じで油断できません。

ここでも次の列車まで30分、個人宅の入り口でじっと座り込んでいるわけにもいかず、鉄橋が望める場所を求めて怪しげに歩きまわり川にせり出した場所を見つけました。入って良いのかなぁと逡巡しているとおじいさんが「中になって休みなはれ」と声を掛けてくれました。渡りに船と事情を話し物置の縁台をお借りしました。そこから撮った一枚。

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次の列車まで有り余る時間がありますが、おじいさんと世間話をして過ごしていると今度はおばあさんから冷たいウーロン茶までごちそうになりました。こんなお接待を受けたのは初めてで感動しました。

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良い場所なんですが、その場所の良さが伝えれない自分の写真にガッカリ。

確かH本さんだったと思いますが、その節はほんとうにお世話になりありがとうございました。

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