いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

生き方の価値観が変わった的な錯覚?

2007-12-17 01:39:11 | 似非哲学の部屋
昔は何とも思わなかったことが、
年を経て様々な経験にさらされた耳目を通じて味わうと、
まったく新たな感覚でとらえられたりするもんで。

だから気に入った作品や難しい作品というものは3年おきに読むべきだと、
昔、僕の尊敬する国語教師は言ってたし、
僕も実践してみてまことにそうだと思うし、
いま僕の生徒にもそう教えている。

僕の大好きな作品を記念したミュージアムが箱根にある。
久しぶりにそこへ行ったのだが、
僕に最も深い思索を促したのは、写真の彼だった。

帰ってきてもう一度読み返した。

こういう人生、昔は価値を認めてなかったような気がする。
今はすごくこの気持ち、解る。
多分、損をしていると思われている。
でも彼自身はきっと満足…じゃないな、「納得」しているはずだ。
自分の存在意義なんて考えるまでもなく、自明なのだ。

彼の存在自体が放つ誠実で質素な輝きの前には、
どんな「実業家」も「うぬぼれ屋」も、くすんで見える。
僕はかつて後者の道を選び、やがてその愚かさに気づいた。
いままた道を誤り、前者へ傾斜しないことを祈る。
どうか心の片隅に、愚直に灯火をともす気概を携えていられますように。

「誰のためとか、何のためとか、そんなもんじゃねえよ。
これが、仕事なんだよ。」

そう、自然と口に出来る人間でありますように。
鉄みたいにさ(笑)。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« その日の朝 | TOP | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 似非哲学の部屋