いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

夜勤帰りのクルマの中で

2002-10-30 15:47:34 | いぶたろう日記クラシック
ラジオを聴いていた。
するとジョージ・ハリスンの遺作が本日オンエア解禁とかで、
たまたま聴く機会を得た。
厳密に言うと昨年11月に亡くなった彼が生前録音していたものを、
彼の息子がプロデュースしてアルバムにまとめたものだという。

じっくり、聴いた。
しかし、どうってことなかった。

ジョージといえばジョンやポール、リンゴとともに、
間違いなく世界の頂点を極めたバンドをやっていた人である。
その人が死を目前にして、
おそらくは彼の音楽的キャリアのすべてを動員して、
紡ぎ上げたであろう作品である。

このことを知った上で、ビートルマニアが聴いたならば、
なにがしかの感慨や感傷を得ることは出来るだろう。
しかし、俺は特別な思い入れはない。
残念ながら何も感じるところのない曲であった。

ビートルズという、もっとも多数の人が史上最高と認めるであろうバンドの一員の、
その最期の作品にしてこれである。
なのにこれっぽっちのキャリアで曲を作ろうとしている俺が、
何かものすごいものを生み出せるんだろうかと、
悲しい気持ちにもなった。

音楽というものは不思議だ。ごまかせない。
理屈なしにいいものはいいし、よくないものはよくない。
その基準が万人に共通でないというだけ。
美人の基準や異性の好みと似ていると思う。
俺から見たジョージの遺作はどこにでもいそうな感じだったが、
彼にしてみれば最期にふさわしい伴侶であったかもしれない。

その後流れたのは、アニメソング史上に残る傑作といわれ、
しかし未だ俺がきちんと聴いたことのない名曲、「海のトリトン」であった。
これはめちゃくちゃよかった。

誰がなんと言おうが、いいものはいい。
だめなものはだめだ。
つくづく。
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