いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

心にもないこと

2008-05-28 01:01:18 | いぶたろう日記クラシック
死んだ殺したはもう日常 ブラウン管からあふれ出す
ニュースにもなりゃしないのさ 詩ぐらいにゃなるかもな・・・

とか何とか歌ってたのはたぶん俺。
26歳くらいだったかな。
実はあんまり意味もわからず、
ただ筆の向くままに書いていたような詩が、
後々、重く実感伴って蘇ってくるこの奇妙な感じ。
自分だけど自分じゃない、他人のようでやっぱり自分、
そんな存在に見透かされてるような感じはとてもフシギです。

Rebirthにはそういう歌詞がいくつかあって、
やっぱり自分と向き合って言葉を削り出すというのは重要だなと思う。
とりあえずウケりゃいいや、と思って書くようなのは思い出すだに恥ずかしい。
やっぱり、心にもないことは歌えない。
遅筆だったし、未消化のまま吐きだしてる部分なんかもあって、
稚拙な部分ももちろんあるんだけれど。
僕はたまたまバンドという表現手段を得て、
その時々の自分を言葉にのこすことができたから、
こんな風に振り返ることもできるのであって、
そういうものが何もない人生というのは寂しいと思う。
別に作品の体をなしていなくてもいいと思うけれど。

さておき、
心にもないことがあふれかえる社会だなと思う。
みんなただ自分が幸せになりたいだけなのに、
そんなに人の幸福を祝したり、不幸を悲しんだり、
ましてテレビの向こうにまで広げていく余裕なんて、
ほんとにあるのかなと思う。

日本はコトダマの呪い社会で、
みんなが悲しんでいる時は悲しんで見せないと、
あたかも悲しい出来事を望んでいるかのように受け取られ、叩かれる。
その呪縛がどうにも重苦しい。
何を見てそう思ったかは言わないけれど。
言うとまた面倒なことになるかも知れないし。

ただ、
羊水がどうのとくだらない冗談飛ばしたら謹慎で、
プロ野球でドーピングしたら解雇で、
市長選の立候補者を射殺したら死刑で、
妹殺害は懲役7年で、電線盗んだら懲役5年で、
年金盗んでも死刑にはならなくて、税金ガメても死刑にはならなくて、
なんだかよくわからねえな、とは思う。

誰に誰を裁く権利があろうか。
誰かがその役割を果たさなければならないということと、
誰にその資格があるかというのは別問題なんじゃないのか。
だいたい、人に権利を主張する者は醜いし、
だいたい、声高に正義を謳う者は悪どいし、
だいたい、人を裁こうとする者は傲慢だ。
だいたい、被害者は加害者になる。

で、心にもないことを、うまいことでっち上げて、
みんなが拍手すればOKになる。
結果、自由人を気取るワガママさんと、世捨て人を気取る独善さんと、
そういうのが闊歩するのが世の中だとしたら…

もう、うんざり。

5月病か?
カゼだよ、ただの。
だってもう6月になるじゃねえか。
クールビズだぜ。

心にもなく、地球を思って、
この息苦しい首輪を外そうじゃねえか。
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3 Comments

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Unknown (こみ)
2008-05-29 20:47:33
息吹だねぇ。
何だかホッとするねぇ。
返信する
Unknown (mlwa)
2008-05-30 11:55:53
「みんなが悲しんでいるときは…(中略)…どうにも重苦しい」って、奇遇にも似たようなことを最近思ったな~。
まぁ最近どころじゃなくしょっちゅうだけど。

「わかる」なんて、なんかおこがましい気がするし、言うつもりはないけど。

「心にもないこと」は嫌だな~って。
冷たいと思われても私でありたいな~って思いマス。
出来うる限りは。
返信する
心にもないことばかり ()
2008-06-12 00:42:28
歌えるかー!って、
バンドやめちゃったんだよね、俺(笑)。

>こみ
そーかね、ほっとしてもらえるかね。
毎日顔合わせてるとムカつくけど、
久しぶりに会うと懐かしいでしょ?(笑)。

>miwa
まー、人にどう思われようと実はあんましかんけーないんだよね。
でもそればっかり言ってると、言い訳っぽくもなっちゃうしね。
周りが、アイツはアレでいいんだ、と認めてくれるようなもの、
認めざるを得ないものを発し続けることが、
きっと肝要なんだろうね。

認めてくれないところは飛び出すのもあり、で。
俺みたく(笑)。
返信する

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