送りつけ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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自宅に帰ると郵便受けに宅配便の不在票が挟んであった。
佐川急便の不在票だ。
家にいない時に、どこかから僕宛の荷物が送られてきたようだ。

はて、何か届く予定はあったであろうか。
しばらく考えてみたが、思い当たるものが無い。
なるべく自宅にはものを送らないようにしているのだ。

不在票の送り主の欄を見ると、聞いたことの無い会社名が印字されている。
ネットで調べてみると、確かに会社自体は存在するようで、国の発行する法人番号が出てくる。
数年前に設立され、都内の住所を転々とし、現在はなぜか大阪に移転している。

その住所から判断するに、何やらマンションの1階にある一室っぽい。
グーグルマップに住所を入力して、ストリートビューで見てみた。
すると1階が店舗になっている、古い小さなマンションであることが分かった。
休日に撮影されたのか、店舗のシャッターが下りており、何のお店なのかよく分からない。

これは何だか怪しいな・・・
その企業について検索してみたが、企業データベースのサイトに登録されているページしか出てこない。
自社の紹介サイトも無いし、誰かの書き込みもみつからない。
ただグーグルの検索履歴で、その企業名と「荷物」の二つのキーワードで検索した人がいることが分かった。
益々怪しいぞ。

その後も家にいない時に、佐川急便が何回か配達に来たようだ。
たまたま不在で、そのたびに持ち帰っている。
こちらも積極的に受け取る気になれなくて、何となくそのままになっていた。

先日Mrs.COLKIDが自宅にいる時に、また佐川急便が荷物を持ってきた。
送り主に覚えが無い事を言うと、伝票上に記入されている送り主の名前を教えてくれた。
ワールド何とか・・と書かれているという。
いかにも怪しい名前である(笑)
結局荷物は受け取らず、佐川に再度持って帰ってもらった。

その後、僕がそのドライバーに電話して、正式に「受取拒否」の処理をしてもらった。
送りつけ商法が流行っているようで、テレビで特集しているのを見た。
こういう時代だから、怪しいやり方が増えているのだろう。
それを知っていたので、今回は荷物を受け取らないという選択をした訳である。
それにしてもどこで僕の住所氏名を知ったのだろう・・・

実のところ、現実に荷物の中を確かめたわけではないので、間違いなく送りつけ商法だったという確信は無く、一抹の不安は残っていた。
その翌日、僕のいない時に家に不審な電話があった。
Mrs.COLKIDが電話を取ったのだが、一方的にテープの音声が流れ、中国語訛りの日本語で、送ったものを受け取るよう指示があったらしい。
ずいぶんとしつこいやり方だな・・と話していた。

その夜、今度はアマゾンからメールが来た。
以前の発注に関して問題が発生しているのではないか・・というメールであった。
はて・・とそのメールに書かれていたアマゾンの注文画面のURLに飛んでみた。

あっ、これは・・・
確かだいぶ前に注文した「家具の脚用のキャスター」だ。
引越しの時に古い家具の脚が駄目になっていて、同等のものをアマゾンでみつけたので、発注しておいたのだ。
もう1ヶ月以上前の話で、いつまで経っても届かないので、すっかり失念していた。

どうやら送りつけ商法だとばかり思い込んでいた荷物は、自分で注文したグッズだったようだ。
画面には在庫があるようなことが書いてあったので、すぐに来るかと思っていたのだが、発送地が中国だったようで、これだけの時間がかかってしまったのだろう。
本当に忘れた頃にやってくるというやつだ。

慌てて佐川に電話して、受け取り拒否の処理を取り消してもらうよう頼んだ。
その場ですぐに対応してくれて、その日の夜には荷物を持って来てくれた。
今回は注文したことを忘れてしまった僕の方が悪かったわけである。
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小屋


Z7 + NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

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カブトムシが出る季節になってきた。
いつも梅雨が終わる頃になると出てくる。
まだ道端に落ちているのは見ないが、そろそろ飛んで来てもおかしくない。

工場に行くと、敷地内に鳥小屋のような木製の小さい箱が立っているのが見えた。
何だろうと思って近付くと、何年か前に僕が考案したカブトムシ捕獲装置であった。
その改良型が、外灯の下2箇所にしっかり設置されていた。

ちゃんと屋根まで付けた真新しい木製の木箱である。
見たところ、当初の設計からそれほど進化はしていないようだ。
ただ作りは凝っていて、入り口の穴の前後には、カブトムシが一度そこで考えられるように、足休めの板まで付けてある。
裏側には大きな蓋が付いており、中を覗くと虫ゼリーが一個入っていた。

作りなれた外観から、木工部門の社員が作ったものであることが分かった。
支柱の上に設置されているが、よく見るとそれは、手を消毒するアルコールを乗せる市販の足踏み式の台であった。
もっといいものを鉄工部門の社員が作ったので、購入したものはいらなくなったのだ。

しかし餌が虫ゼリーひとつ程度では、カブトムシが気付かないのではないか?
それに入り口の穴の大きさが微妙で、大きいカブトムシだと入れないかもしれない。
まあ中に餌があると思えば、無理してでも入り込むのだろうが・・・
なんて、初代設計者としては、細かいところに文句をつけたくなる(笑)

ちょっと手を加えて、カブトムシが集まりやすくしてやろうと考えた。
近所のスーパーに行き、日本酒の小瓶を買ってきた。
小屋の中にツナの空き缶を置き、そこに日本酒をたっぷり注いだ。
すぐに蒸発してしまわないように、缶の中にキッチンペーパーを敷いてお酒を染みこませた。
小屋の外にも匂いが広がるようにと、入り口の穴の周辺にも、手で日本酒を塗りつけておいた。

僕は子供の頃、父親と毎晩のようにカブトムシを採りに出かけた。
その時に気付いたのだが、森のそばにポツンとある酒屋の外灯の下には、いつ行ってもカブトムシが落ちていた。
店の前にお酒の自動販売機があり、辺りではプンと日本酒の甘い香りがした。
それに釣られてカブトムシが飛んでくるのは明らかであった。

もちろん腐ったフルーツなど置けば、たちまち多くのカブトムシが集まるだろう。
しかし周辺の臭いも酷いものになる。
そこで日本酒でおびき寄せることを考えたのだ。

その翌日、僕の方は日本酒を置いたことはすっかり忘れていた。
しかし社員から文句を言われた。
僕が置いた日本酒のせいで、羽アリなどの小さい虫ががたくさん集まってしまい、小屋の辺りが大変な事になっていたというのだ。

そうか、考えてみたら他の虫も集まってしまうのだ。
入り口にまでお酒を擦り付けてしまったものな・・・
日本酒の効果は十分のようで、裏蓋を開けるとプンとお酒の臭いがするという。
しかしまだ少し早かったのか、カブトムシは1匹も入っていなかった。
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栄養素


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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人から勧められて、スマホに「あすけん」という食生活記録・改善アプリを入れて使っている。
食事するたびに食べたものを細かく記録していくことで、各栄養素ごとの摂取量や総合カロリーなどが算出される。
ダイエットの目標値を定め、それを達成するためのアドバイスも得られる。

それ以降食べ物にだいぶ気を遣うようになった。
食べるたびに記録するのは少々面倒なのだが、しっかり記録すれば、それに見合った恩恵を受けることが出来る。
忙しくて入力できない時などは、とりあえずスマホのカメラで食べたものを記録しておき、あとからゆっくり入力すればいい。

食品の栄養成分の表示は法的に定められており、どの食品にも熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(塩分)の順で表記されている。
それらの数値をアプリに全部入れなければならない。
しかし一度入力すれば登録され、次回からは候補のリストに出てくるので、だんだん楽になっていく。

主要なレストランやコンビニの製品は、あらかじめある程度登録されているが、お店側も新製品をどんどん出すので追いついていない場合も多い。
困るのは、登録されている食品の数値と、実際に商品に書かれている数値に、違いがある場合がけっこう多い、ということだ。
毎回同じ原料が手に入るとは限らないので、製造ロットで微妙に変動するものなのではないかと想像している。
まあカロリー自体あくまで予測値で、もともとそこまで正確なものではないので、誤差の範囲と考えれば問題はない。

家で作る食事の場合は数値が分からないので、近いものを選ぶしかない。
代表的な料理なら平均値が入っているので、それをベースにして量を調節して現実に近づける。
たとえば肉じゃがを選んで、少し多めに食べた時は、量を1.2倍にする・・といった具合である。

ただまったく新しく「発明」した料理を出されると、どう入力したものかと考え込んでしまう。
Mrs.COLKIDは発明が得意で、よくビックリするような取り合わせで料理を作るのだ。
その場合は仕方が無いので、原材料を調べて、個々に入力していくしかない。
キュウリはどのくらい入れたか、ナスは何本使ったか、調味料は何を使ったか・・などと僕が細かく聞くので、作る方はあまりいい顔をしないのだが・・・(笑)

次第に個々の栄養素を意識するようになり、不足分を補うためのメニューを考えるようになる。
たとえばカリウムが不足気味とか、ビタミンAが不足しているとか・・・
実際にはそう上手い具合に食物を選ぶことはできないので、市販のビタミン剤などを使って補うことになる。
マルチビタミンのように数種類のビタミンをバランスよく入れてある錠剤を飲んだり、不足している栄養素だけを別に摂ったりする。

つくづく思うのは、直感的にこんなものかなと思っていたカロリー計算は、実際の数値とは少なからず誤差がある・・ということだ。
先日もコーヒーショップでフレンチトーストとチョコレートドリンクを昼食に食べたのだが、ドリンクのカロリーがトーストの2倍以上高くて驚いてしまった。
今日は控えめにした・・なんて考えていても、実際にデータを積み上げていくと予想外の数値になる。
知らなければよかった・・では済まないことなので、やはりしっかり現実を直視していくべきなのだろう。
・・・という訳で、いつの間にか「栄養素にうるさい男」になっているのである(笑)
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マイクロレンズ


Z7 + NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

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ニッコールZ MC 105mm f/2.8 VR Sの事を、ニコンはマクロレンズとは呼んでいない。
Fマウント時代の近接撮影用レンズも、一般ユーザーはマクロと呼んでいたが、正式にはマイクロニッコールであった。

今回もあくまでマイクロレンズである。
注釈には「マクロレンズは本来、原寸大以上の倍率が得られる顕微鏡のような拡大光学系のレンズを指します。このためニコンは定義の厳密性をより重要視し、各社が「マクロレンズ」と呼ぶ縮小光学系で等倍撮影ができるレンズを「マイクロレンズ」と呼んでいます。(同社ニッコールZ MC 105mm f/2.8 VR Sのページより)」と書かれている。
一昨日も不用意にマクロと書いてしまったが(笑)、メーカー側としては、これはあくまでマイクロレンズなのだ。
(ただし近接撮影の事は「マクロ撮影」でいいようだ)

僕などは端からこのレンズを昆虫などの近接撮影に使うことしか考えていなかった。
しかし同社のサイトを見ると、通常の105mmの中望遠レンズとしての性能の高さも謳っている。
美しいボケと高い解像度のコントラストの高さがこのレンズの第一のアピールポイントなのだ。
ポートレート撮影主体の人にとって、中望遠のレンズは重要であろう。
売れている理由は、案外その用途で使う人たちも加わるからかもしれない。

実際マクロ撮影ではなく、普通に中望遠レンズとして写真を撮ってみると、このレンズの性能の高さが窺える。
上空を旅客機が飛んでいたので、さっとカメラを向けてAFで撮影してみた。
撮れた画像を見て、妙に立体感があるな・・と思い拡大してみると、旅客機の窓の一つ一つがはっきり数えられる程クリアに写っている。
(下は等倍に切り抜いた画像)
近距離撮影の機能が付いた、優秀な中望遠レンズ・・として捉えるのが正しいのかもしれない。

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久々


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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久しぶりに50mmf1.2を持って出た。
たまたま元気があったのか、思ったほど重くは感じなかった。
しばらく軽いカメラばかりで体力を温存していたからか(笑)

やっぱり描写力が全然違う。
ニコンであるから操作も慣れたものだ。
毎週では辛くなるのであろうが、もっと積極的にニコンで行くべきだと思った。

途中から天気が崩れ雷鳴が轟いた。
どこかでは雹も降ったらしい。
撮影できた時間は短かったが、それでも楽しい一日であった。
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Zのマクロ


Z7 + NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

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ついにニッコールZのマクロレンズが出た。
これが出てくれれば、僕の必要とするレンズはすべて揃う。
僕以外にも待っていた人がいたようで、かなり売れているようだ。
発売日に予約者全員に回りそうにないという発表もあった。

ニコン自ら「最高峰の中望遠等倍マイクロレンズ」と謳うだけあり、画質は相当いい。
解像度が高くコントラストも強く、のびのびとした描写をする。
これは相当いいレンズだと思う。

また個人的には重量が軽い事も嬉しかった。
ずっしりとくる50mmf1.2の半分ほどの重さしかない。
一日使用しても、ほとんど重いとは感じなかった。

やはりマクロレンズは楽しい。
久しぶりに撮影に没頭してひと汗かいた。
Zマウントになり、今までにない高性能なレンズが次から次へと登場するので、撮影が面白くて仕方がない。
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盲点


FUJIFILM X100V

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Mrs.COLKIDにワクチンの接種券が届いた。
区が発送を開始すると言った日付から3日後だった。
高齢者でも基礎疾患のある人でもない、いわゆる一般の「それ以外の人」である。

今回は対象年齢が40代から50代と広く、かなりの人数に送ったと思われる。
Mrs.COLKIDが、自分よりずっと若い人が、発送の翌日には受け取ったとネットに書いているのを見た。
年齢が若い方から送ったのではないかと怒っていた。

で、やっと自分にも届いたので、早速ワクチン接種予約のサイトにログイン・・・
しようとしたが、繋がらない。
何度やっても、ただいま混雑しています・・のメッセージが出るだけで一向に繋がらない。
僕も手伝って2台のパソコンで挑戦したが、4時間以上トライを続けても、ついに1回も繋がらなかった。
数千回クリックして腱鞘炎になりかけた。

こりゃあ駄目だ。
ほんの2日ほど前に、僕が自分の予約の日付を確かめようと、同じサイトにアクセスした時には簡単に繋がったのだ。
その時に予約の空き状況を見たら、7月の月末の土日など、まだけっこう空きがあった。

今回の対象年齢層は、ちょうどネットを使いこなしている人たちである。
しかも僕のように基礎疾患のある人ではなく、普通の健常者であるから、母数が全然違うはずだ。
その結果サイトへのアクセスが集中して、サーバーがパンクしてしまったのだろう。
僕の時はあんなにスムースにいったのに、人数が多くなるとこういう事になるのか・・・

それにしても、何で一度にこんなに広い年齢層に送ったのだろう。
年齢順にもう少し細かく分割して送ることも出来たはずだ。
しかも手紙が届いたのが、他の人より1日か2日あとだったので、完全に出遅れてしまった。
その日は夜遅くまでトライしたが、結局無駄であった。

翌朝いつものように5時台に起きて、パソコンを立ち上げたところ、区のサイトにあっさり繋がった。
しめしめ、皆早起きは苦手らしい。
と思い、空き状況を確かめたら、案の定すべて埋まっている。
7月はおろか、8月も一杯で、結局9月に一回目の接種の仮押さえをするのがやっとだった。
しかも接種会場はかなり遠く、電車に乗って行かなければならない。

ところが今度は2回目の接種会場の空きがみつからない。
受けるのは1回目と同じ人数のはずなのに、なぜか1回目だけみつかり、2回目がどうしても取れないのだ。
そうしているうちにパソコンが返ってこなくなり、結局1回目の仮押さえの予約も解除されてしまった。
何度やっても同じで、2回目の予約まで進むことが出来ず、予約の処理を完了することは出来なかった。

Mrs.COLKIDは困惑して、どうしたらいいのか聞くために、お昼にお役所に電話をした。
すると案外簡単に電話が繋がった。
予約が取れないことを言うと、場所がどこでもいいなら、この電話で予約できるという。
お願いしたところ、何と8月中に1回目も2回目も予約することが出来た。

というわけで、めでたく予約は完了した。
しかも会場はそう遠くない小学校であった。
ネットが有利だとばかり思っていたが、今回はネットに堪能な年代が対象だったので、逆に集中してしまったようだ。
電話での予約は案外盲点かもしれない。
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基準


FUJIFILM X100V

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ご存じの通り、今年はオリンピックのために休日が変更になった。
複雑で分かりにくいのだが、7月19日(月)であった「海の日」が7月22日(木)に移動し、10月11日(月)であった「スポーツの日」が7月23日(金)に移動した。
それにより7月22日(木)から25日(日)まで、土曜日を入れて4日間の連休になる。
また8月11日(水)であった「山の日」が8月8日(日)に変更になり、振替休日で8月9日(月)が休みになる。
オリンピックの開会式(7月23日)と閉会式(8月8日)に合わせたものだ。

8月はそれ以外にお盆休みも加わるので、話はさらに複雑になる。
オリンピックが閉会して、その週の後半にはお盆休みが始まるのだ。
壁のカレンダーを見ると、変更が決まる前に作られているので、7月は19日、8月は11日、10月は11日が赤い日になっている。
しかしそのどれもが休日ではなくなり、普通に出社する「黒い日」に変わった。

紙に印刷されているカレンダーの日付は、多くの人たちが「絶対の基準」としていたようだ。
どこか不動のものとして捉えられていた。
それを急に変更されても、皆、戸惑ってしまう。
しかも変更の内容が複雑なので、この日が移動して、この日がお休みになって・・と会社で説明しても、社員がしばらく考え込んでしまう。

このままでは休日を間違える人も出てきそうだ。
仕方なくカレンダーの赤い日付を上からマジックで黒く塗りつぶし、新たな休日は赤い丸で囲った。
これなら分かりやすいだろう。

僕の場合、同じように時間の基準としているのが、朝放映しているテレビ番組の上の方に表示される時刻だ。
それを「もっとも正しい時刻」として認識しているようだ。
腕時計や部屋の壁の時計は、壊れたり電池が無くなったりして、いつの間にか狂っていることもある。
しかしテレビに表示さるのは、まず狂うことの無い信頼のおける時刻だ。

朝の忙しい時間帯は、この時刻を基準として動いている。
支度をしながらも、何度となくテレビを見てその時刻を確かめる。
あと何分で家を出なければならないか、計算しながら動くのだ。

朝録画しておいたテレビ番組を、夜帰宅後に見る事がある。
そんな時、時折画面の上に表示された時刻を見て錯覚を起こす。
えっまだそんな時間だっけ・・と一瞬勘違いするのだ。
その勘違いを何度も繰り返すので、余程その時刻表示を基準とする習慣が身についているのだろう。
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買い替え


FUJIFILM X100V

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コーヒーメーカーを買い換えた。
今まで使用していたものは、2019年の1月に買っているので(2019年1月25日の日記)、約2年半使ったことになる。
4人分のコーヒーを1日2回、ほぼ毎日のようにいれてきた。
トータルでは1000回以上使っているはずだ。
さすがに機械も満身創痍で、あちこちにガタがきていた。

途中でスイッチのノブが折れてしまい、設定変更ができなくなり、やむなく固定したままで使っていた。
それでも何とか動いていたので、けっこうタフな機械ではある。
最近になり、ボタンを押しても反応しない事があり、これはさすがに買い替えだろう・・ということになった。

ネットで調べたら、やはり後継機種が出ていた。
本体のサイズが一回り大きくなっており、金型から変更する大きなモデルチェンジがあったようだ。
今までのようにスイッチを回してガチガチと切り替えるのではなく、ノブと液晶画面で設定する仕組みに変わった。(耐久性はどうなのだろう?)
コーヒーを蒸らす工程がプログラムに入り(前の機械も入っていたような気がする)、豆の挽き方も自動で判断するようになり、味が向上したという。
タイマーも付いたのだが、会社では使用後はコンセントを抜いてしまうのでそれは使えない。

すでに新しいモデルで数回コーヒーをいれているが、味は旧型と比べて確かに向上している。
濃厚でありながら癖が無い。
それは飲んですぐに分かり、美味しくなっていると皆の意見が一致した。

連日コーヒーを飲んでいるが、今のところ味がころころ変化する事も無く安定している。
豆から目一杯旨みを抽出している感じだ。
前回もそうだったが、買い換えるたびにグレードアップしているのには感心する。

そもそもそれほど高い機械ではない。
1万数千円で買えてしまうのだ。
それを酷使して、ガタガタになるまで使うのだから、少々可哀想ではある。
消耗品でもあるし、定期的に買い換えてもいいんだよな・・・
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レモンティー


FUJIFILM X100V

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会社の帰りに立ち寄るコンビニがある。
そこで毎日飲み物を買う。
大体いつも同じものを選ぶ。
それを飲みながら運転するのだ。

しばらく前から、あるレモンティーのボトルを買っていた。
透明なボトルに黄色い液体が入っており、それが妙に美味しそうに見えた。
コンビニの奥にある、飲み物が並ぶ冷蔵の棚の中で、そのレモンティーがひときわ目立った。
他にも飲み物が並んでいるが、似たような色のコーヒーや紅茶ばかりで、どれを選んでいいのか分からない。
その中で存在感を放つこのレモンティーのデザインは、かなり秀逸と言えるだろう。

しかも実際に飲んでみたら、なかなか美味しかったのだ。
それ以降、必ずそのレモンティーを買うようになった。
外観、味が揃うと、強い商品力を持つという例だ。

そのコンビニは立地がいいようで、次々にお客が入っている。
見ていると、僕以外のお客にも、まっすぐ棚のところに行き、そのレモンティーを取る人がけっこういる。
学生風の若者も、会社員の男性も、他の飲み物には目もくれず、そのレモンティーに手を伸ばす。
レモンティーばかり売れて、そのうち在庫が無くなってしまう。
他の飲み物の棚はすべて埋まっているのに、レモンティーの場所だけ空いているのだ。

皆が同じ行動を取るのに驚いた。
恐らく僕と同じようなルーティンで、そのレモンティーを買うようになったのだろう。
最初はデザインに惹かれて買って、飲んでみたら実際に美味しかった・・というパターンである。
自分も含めて、お客の行動は似たようなものなのだと分かった。

ある日、そのレモンティーの姉妹品が隣に並んだ。
同じパッケージのフルーツティーである。
今までレモンティーばかり飲んでいたので、当然そちらはどんな味だろう・・と思う。

買って飲んでみると、それもまた美味しかった。
レモンティーより、こっちの方が好みかな・・と思った。
それ以降、毎日フルーツティーを選ぶようになった。

すると今度は、僕以外の人たちもフルーツティーを買うようになった。
2種類のアイスティーが並んでいると、まずはフルーツティーが無くなる。
フルーツティーが品切れの時に、仕方なくレモンティーを買うのである。
まあ製造元にしてみれば、レモンティーの売れ行き自体は少々鈍っても、その分フルーツティーが売るのだからいいのだろう。
それにしても、皆が見事に同じような行動を取るので呆れてしまった。

そんなある日、そのすぐ下に、別のメーカーから出ているイチゴティーが並んだ。
レモンティーより細長いボトルだが、デザインが優れていているため、すぐに目に留まった。
おやっ、これは新製品だな、どんな味だろう・・と思って、その日はそちらを買ってみた。

そのイチゴティーが、意外なほど美味しかった。
これはなかなかいいなと思い、しばらくイチゴティーの方を買うことにした。
レモンティーとフルーツティーは少しお休みである。

ところがまたも皆が同じ行動に出たようだ。
その日からイチゴティーがすぐに売り切れるようになり、レモンティーとフルーツティーの在庫が残るようになった。
最初にイチゴティーが無くなり、次にフルーツティー、最後にレモンティーの順番で売れていくのだ。
こちらは会社の帰りなので、遅くなった日はレモンティーしか残っていない。

飲み物に限らないのだろうが、コンビニの商品の売れ行きって、味やパッケージでこんなに敏感に変動するんだ・・・
消費者も商品選びのベテランになっており、反応が早い。
ちょっとしたことで順位がガラリと入れ替わってしまう。

イチゴティーが置かれていたのは短期間で、ある日を境に棚からなくなってしまった。
ちょっとガッカリしたのだが、そのうちどうしたことか、フルーツティーも置かれなくなった。
レモンティーしかないのか・・と思いながらも、お店の飲み物の中ではそれが一番美味しいので、今はもっぱらレモンティーばかりを買っている。

またフルーツティーやイチゴティーを置けば、もっと売れるだろうに・・と思う。
しかしあれだけ売れていた商品なので、コンビニもその事は十分承知しているだろう。
単に商品の生産が間に合わないだけなのかもしれない。
それにしても、コンビニ商品の競争って熾烈なんだなぁ・・と思った。
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蛇行


FUJIFILM X100V

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高速道路から下りて、T字路に差し掛かった時、前の車の動きがおかしいのに気付いた。
一時停止して左折した後、ふらふらと蛇行しはじめたのだ。
対向車線に飛び出したかと思うと、また自分の車線に勢いよく戻る。
僕もそこで左折したので、否応なくその後ろについて行くことになった。

黒い軽自動車だ。
最初は室内に虫か何かが入り込んで、外に出そうとしているのかと思った。
或いはドライバーの体調不良だろうか・・・

しかしかなり激しい勢いで、ガッガッと右へ左へと蛇行する。
あの強い動きは、体調不良でふらついているわけではないだろう。
精神的におかしい人のものだ。
気持ちが昂るのにリンクさせて、車を左右に振っているのだ。

その先にある交差点を右折しようとしている。
僕もそこで曲がるので、どうしようかと思った。
しかし曲がらずにまっすぐ行くと、かなりの遠回りになってしまう。
やむなく僕も右折して、なるべく距離を置いて後についていった。

そこから先は、さらに蛇行が激しくなった。
突然我慢できなくなったように乱れた走り方をする。
不安定な精神状態が、そのまま運転に表れている。

運転席の窓を開けており、そこから片腕を出している。
そのうちその腕を、空中に向けて何かを殴りつけるように、激しく突き出しはじめた。
これは完全にいかれている。
狂人というより、何か薬のようなものをやっているのではないか・・・
片腕を何度も空に突き上げながら、車を左右に蛇行させて走っていくのだ。

その先の交差点を僕は右折する予定であった。
しかし交差点の信号は赤で、このまま行くと、タイミングからいって停車せざるを得ない。
あのドライバーが降りてきて何かやらかす可能性は高い。
後ろを走っている僕を意識しているような気もする。

このままでは危険だと思い、僕は右側にあった細い道にサッと曲がった。
そのまましばらく進んで、突き当りを左折して、先ほど右に曲がろうと思っていた道に戻ろうと思ったのだ。
とにかくあの車から離れなければならない。
いきなり僕が曲がっていなくなったので、あのドライバーも攻撃目標を失って戸惑っただろう。

なるべくゆっくり走って、もとの道と合流するところまで来た。
一時停止して様子を見ていたら、よりによって先ほどの黒い軽自動車が目の前を通過した。
あの車も同じ方向に曲がったのだ。

通過する際にドライバーがジロッとこちらを見た。
薬中のヤンキーみたいな男かと想像していたら、意外にもメガネをかけた普通そうに見える男であった。
秋葉原の殺傷事件の犯人を思い出した。

完全に目が合った。
あっ、ここにいたか、という顔になった。
しまった。
かえって刺激してしまったか。

だからと言ってそのまま反対方向に曲がると、意識して避けているのが相手に分かってしまい、逆に怒らせる可能性もある。
やむなく僕も右折してその道に合流した。
なるべくゆっくり走り距離を開けた。
黒い軽自動車は、相変わらず蛇行しながら前を走っていく。

突然男の車が脇にそれる細い道に入った。
かと思ったら、何を思ったか、曲がってすぐに停止してしまった。
頭だけ突っ込んで停まっている状態だ。

後ろを走っている僕の車は、その横を避けながら通過していくしかない。
追い抜かせておいて、後ろから攻撃を仕掛ける気だろうか。
あるいはいきなり後退して、ボディをぶつけてくる可能性もある。
一瞬そう思ったが、そのチャンスを与えまいと、逆にアクセルを踏み込んで、一気に加速して横を通り過ぎた。

追ってくるかと思いミラーを確かめたが、男の車は停止した状態のままだ。
頭の機能が停止してしまったのか、あるいはふと我に返ったのか・・・
しかし僕は一刻も早くその場から離れたくて、そのまま加速を緩めずに走った。
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清澄庭園


FUJIFILM X100V

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清澄白河の駅近くにある清澄庭園に行ってきた。
この雨の中を・・である。
予想通り、ほとんど人はおらず、まったく「密」になることはなかった。
そのお陰で景色をゆっくり楽しむことが出来て、なかなか面白かった。

人間より多かったのは亀だ。
池のほとりに立つと、餌を貰えると思うのか、すぐに亀や鯉が寄ってくる。
比較的人間に慣れている。

驚いたのは、水の中にスッポンが沢山いたことだ。
それも首が大人の腕より太いような巨大なやつがいる。
縄張りがあるようで、池の縁の石の上に立つと、同じ個体が水中から様子を見に出てくる。



池の周りを一周したが、途中スッポンが甲羅干しをしているところと遭遇した。
子供の頃スッポンを飼った事があるが、甲羅が柔らかいスッポンは、カメと違って水中生活のみで、甲羅干しはしないものと思っていた。
今回はスッポンに対する認識を新たにした(笑)

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移動


FUJIFILM X100V

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会社から車で床屋に行った。
前回行った日を調べたら6月7日だった。
まだちょっと早かったか。
床屋の方でも、僕が来るのは来週だろうと思っていたようだ。

銀座まで車で行ったが、あの辺りの駐車場はやはり高い。
床屋でゆっくりしたので、時間がかかりけっこうな駐車料金を取られた。
昭和通りの地下にある駐車場が安くていいと床屋で聞いた。

そこから帰宅するのに小一時間かかった。
ずっと下の道を走ったからだ。
大きな渋滞に当たったわけではないが、車がたくさん走っており、動きはのんびりだった。

自宅から銀座までは、新宿に行くよりずっと近くて、電車で行くと半分の時間で到着する。
それなのに車だと、逆に首都高に乗って行く新宿の方がずっと早くて、30分ほどで着いてしまう。
コロナの感染拡大が続いている間は、なるべく車で移動する方針だが、電車で移動するのと少し勝手が異なる。
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寝てしまった


FUJIFILM X100V

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夕食後ぐっすり寝てしまった。
目が覚めても、しばらくどこにいるのか分からない状態。
ベッドでちょっと横になったら、疲れが出て、そのまま深い眠りに入ってしまったようだ。

ふらふらしながら起きてきて、まずはシャワーを浴びた。
それからやり残した作業をしている。
明日も仕事だから、手際よく終わらせて、また就寝しないと。
ここの更新も今日はこの程度でご勘弁・・・
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裏側


FUJIFILM X100V

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母親のマンションで、腰くらいの高さの横長の棚を買った。
リビングとキッチンが一緒になっているので、間を分ける仕切りのようなものが欲しいというのだ。
とりあえず炊事場が半分でも隠れればいいという。

Mrs.COLKIDが通販サイトで注文した。
最初は安いものでいいかと話していたが、母親からもう少しいいものにして欲しいとリクエストがあり、中級クラスの製品にした。
輸入品ではあるが、ガッチリとした作りの重い家具が届いた。
それを受け取ったMrs.COLKIDが、ひとりで引きずってリビングまで運んだ。
こういうネット通販で買う家具は、「組み立て作業付き」を謳っているもの以外は、基本的に「玄関渡し」らしい。

金属製の脚を自分で取り付ける仕様になっているので、僕が電動ドライバーを持って行って組み立てた。
その際に幅120センチの本体を横にしたが、ひとりでは出来ないほど重かった。
無事足をつけて棚をふたりで設置した。
リビングの4分の1くらいの場所に、部屋を区切るように置いた。
リビングが狭くはなるが、キッチンと分けたいというので仕方が無い。

ところが、これは基本的に壁際に置く家具であった。
キッチン用に作られた棚で、炊飯器を置く場所とコンセントまで付いているのだが、壁に沿わせて置く事が前提なので、棚の裏面はまったく仕上げがしていない。
板の裏側のザラザラした面がむき出しの状態である。

それが部屋の中央側を向いており、しかもソファーに座るとすぐ横にきてしまう。
これではいくら何でも格好悪いので、何とかならないかという。
とりあえずは上から板でも貼って隠すくらいしか思いつかない。

早速棚の縦横の寸法を測った。
裏側に棚の枠組みや横桟の切り口が出ているのだが、厄介なことにその飛び出した部分が不揃いで、最大で10ミリほどの段差がある。
これでは平たい板を持ってきても、ピタリと取り付けることは出来ない。

まずはホームセンターに行き資材を物色してみた。
あまりお金をかけても仕方が無いので、木目をプリントした化粧ベニヤで作ることにした。
家具の裏面が平らではないので、多少湾曲させることが可能な薄手の板を選び、棚のサイズにカットしてもらった。
たまたま特価品が出ており、カット代を入れても千円しなかった。
それを車のリアシートに積んで持ち帰った。

棚の枠や桟の部分にネジがくるように、板に印をつけてから小さい木ネジで留めていった。
凹凸のせいで隙間が出来る部分は、隙間テープを貼ってごまかした。
それで棚の裏側の前面に何とか化粧板を貼り付けて、むき出しの板が見えないようにした。

木ネジはなるべく小さいものを選んだが、その頭が一定の間隔で並ぶと、家具としてはちょっと物々しい。
それに案の定、棚と化粧板の間に、わずかに隙間が開くところが何箇所か出た。
そこが気になって仕方が無いのだが、女性陣はこれで十分だという。

母親のマンションに行くたびに、その部分に手で触れて、もうちょっと何とかしたいなと考えている。
ネット通販でものを買うと、重いものを運んだり改造したりと、意外に体を使う作業が出てくる。
通販中心の時代になると、案外自分の手でやらなければならない事が増えて、クリエイティブな生活になるのかもしれない。
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