裏側


FUJIFILM X100V

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母親のマンションで、腰くらいの高さの横長の棚を買った。
リビングとキッチンが一緒になっているので、間を分ける仕切りのようなものが欲しいというのだ。
とりあえず炊事場が半分でも隠れればいいという。

Mrs.COLKIDが通販サイトで注文した。
最初は安いものでいいかと話していたが、母親からもう少しいいものにして欲しいとリクエストがあり、中級クラスの製品にした。
輸入品ではあるが、ガッチリとした作りの重い家具が届いた。
それを受け取ったMrs.COLKIDが、ひとりで引きずってリビングまで運んだ。
こういうネット通販で買う家具は、「組み立て作業付き」を謳っているもの以外は、基本的に「玄関渡し」らしい。

金属製の脚を自分で取り付ける仕様になっているので、僕が電動ドライバーを持って行って組み立てた。
その際に幅120センチの本体を横にしたが、ひとりでは出来ないほど重かった。
無事足をつけて棚をふたりで設置した。
リビングの4分の1くらいの場所に、部屋を区切るように置いた。
リビングが狭くはなるが、キッチンと分けたいというので仕方が無い。

ところが、これは基本的に壁際に置く家具であった。
キッチン用に作られた棚で、炊飯器を置く場所とコンセントまで付いているのだが、壁に沿わせて置く事が前提なので、棚の裏面はまったく仕上げがしていない。
板の裏側のザラザラした面がむき出しの状態である。

それが部屋の中央側を向いており、しかもソファーに座るとすぐ横にきてしまう。
これではいくら何でも格好悪いので、何とかならないかという。
とりあえずは上から板でも貼って隠すくらいしか思いつかない。

早速棚の縦横の寸法を測った。
裏側に棚の枠組みや横桟の切り口が出ているのだが、厄介なことにその飛び出した部分が不揃いで、最大で10ミリほどの段差がある。
これでは平たい板を持ってきても、ピタリと取り付けることは出来ない。

まずはホームセンターに行き資材を物色してみた。
あまりお金をかけても仕方が無いので、木目をプリントした化粧ベニヤで作ることにした。
家具の裏面が平らではないので、多少湾曲させることが可能な薄手の板を選び、棚のサイズにカットしてもらった。
たまたま特価品が出ており、カット代を入れても千円しなかった。
それを車のリアシートに積んで持ち帰った。

棚の枠や桟の部分にネジがくるように、板に印をつけてから小さい木ネジで留めていった。
凹凸のせいで隙間が出来る部分は、隙間テープを貼ってごまかした。
それで棚の裏側の前面に何とか化粧板を貼り付けて、むき出しの板が見えないようにした。

木ネジはなるべく小さいものを選んだが、その頭が一定の間隔で並ぶと、家具としてはちょっと物々しい。
それに案の定、棚と化粧板の間に、わずかに隙間が開くところが何箇所か出た。
そこが気になって仕方が無いのだが、女性陣はこれで十分だという。

母親のマンションに行くたびに、その部分に手で触れて、もうちょっと何とかしたいなと考えている。
ネット通販でものを買うと、重いものを運んだり改造したりと、意外に体を使う作業が出てくる。
通販中心の時代になると、案外自分の手でやらなければならない事が増えて、クリエイティブな生活になるのかもしれない。
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